みずほの「毎月採用」終了へ、4月はバークレイズなど日本株で5人

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みずほフィナンシャルグループは日本株業務の拡大に向け行ってきた積極的な人材採用で、今月は英銀バークレイズ出身者を中心に5人を雇用した。これで昨年9月以降続けてきた「毎月採用」はいったん終了する。今後は外国株の取り扱いや、エクイティ調査の質の向上に取り組む考えだ。

  みずほ証券は4月1日付でバークレイズ証券から山田幹也氏を化学セクターのシニアアナリストに、神野さやか氏を株式営業職として採用した。またSMBC日興証券から楠木秀憲氏を山田氏と同じ化学産業のアナリストに起用した。このほか同セクターのアシスタントもバークレイズから入社している。

  みずほFGはエクイティ業務拡大のため、昨秋から「毎月採用」を始め、これまでに東京、香港、ニューヨーク、サンフランシスコで、セールスや調査、トレーディングの担当者45人以上を起用した。日本株に加え、欧州株ビジネスの強化も進めており、今後は提携などを通じてその他の地域にも外国株ビジネスを拡大する。

  みずほ証券の長手洋平グローバル・パンアジア・エクイティヘッドはブルームバーグの取材に、これからは「グローバルでテーマ性のある中長期的なビューに基づいたリサーチ」を提供し「差別化を図っていく」と述べた。最近の日本株の下落は「海外投資家の間でアベノミクスに対する信任が崩れている」ことが背景にある一方、日本企業の自社株買いや増配で、今後「リバウンド」の可能性があると指摘した。

  同社はここ数カ月、バークレイズからの人材採用を活発化させている。3月はチーフ日本株ストラテジストだった北野一氏をエクイティ調査部の幹部に起用、2月には銀行アナリストの松野真央樹氏がアシスタントとともに入社している。

日本株の次は外国株式

  長手氏は日本株業務の強化とともに、外国株式業務を拡充するため、欧州に続き、他の海外地域での提携を検討していることを明らかにした。

  欧州では、英国の独立系証券会社レッドバーン・ヨーロッパと欧州株式ビジネスの提携で3月までに合意したことが明らかになっている。みずほ証はレッドバーン社が発行するヨーロッパの主要企業に関する調査リポートを国内投資家に提供。レッドバーンは、みずほが投資家から受ける株式の売買注文を執行する。

  みずほは、この提携により日本の顧客に英BTグループ、仏ルノー、独フォルクスワーゲンなど欧州の代表的企業に関する情報提供が可能になり、欧州株の取り次ぎ業務を通じて顧客基盤を拡大していく。同社が欧州株のリサーチや売買執行サービスを提供するのは初めて。

マーケッツから投資銀行業務へ

  アメリカでは、みずほはアンドルー・デューイング氏を北米の法人・投資銀行部門責任者に昇格させる一方、同地域でバンカーやトレーダーを年内に少なくとも10%増やす計画が明らかになっている。米国みずほ証券を率いるジェリー・リッツィエーリ氏によれば、みずほは現在、北米の証券、投資銀行部門で約700人の「フロントオフィス」人員を擁している。

  みずほFGの佐藤康博最高経営責任者(CEO)は、長引く低金利政策の影響で国内融資からの収益が伸び悩む中、グループの銀行・証券・信託の連携によりフィービジネスを強化している。今後は投資銀行業務で株式引き受けなどプレゼンスの向上を狙う。

  ブルームバーグのデータによれば、みずほFGは日本企業関連では2015年の株式引き受けで4位、企業の合併・買収(M&A)アドバイザリー業務では7位だった。

  みずほFGの11日の株価は2.7円(1.7%)安の154円で取引を終えた。年初来37%下落している。

英文記事: Mizuho Hires 5 Equity Staff Including Ex-Barclays Analyst Yamada

(第5、12段落に採用や株価動向について追加しました.)
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