きょうの国内市況(4月11日):株式、債券、為替市場

国内市況の指標はここをクリックしてご覧下さい。過去の国内市況の記事はこちらです。

●日本株3日ぶり反落、107円台円高で業績懸念が再燃-輸出、金融安い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は3営業日ぶりに反落。為替市場で1ドル=107円台まで円高が進み、景気や企業業績の先行き不透明感が再燃した。自動車や精密機器など輸出株が下げ、銀行やその他金融、保険、証券など金融株もそろって安い。

  TOPIXの終値は前週末比7.90ポイント(0.6%)安の1279.79、日経平均株価は70円39銭(0.4%)安の1万5751円13銭。

  新光投信の宮部大介ストラテジストは、「日本銀行の短観で企業が実勢よりかなり円安を想定していることで、いずれ業績見通しの下方修正は必至との見方から業績を手掛かりに割安とは言えなくなっている」と話した。

  東証1部33業種は輸送用機器、精密、銀行、その他金融、金属製品、証券・商品先物取引、保険、化学、ゴム製品、建設など26業種が下落。石油・石炭製品、海運、ガラス・土石製品、空運など7業種は上昇。東証1部の売買高は18億2657万株、売買代金は1兆8604億円で代金は3月29日以来、9営業日ぶりに2兆円台割れ。値上がり銘柄数は698、値下がりは1116。

  売買代金上位ではトヨタ自動車やマツダ、ホンダのほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループのメガバンク3社がそろって安い。大和ハウス工業、シマノ、オリンパス、旭化成も売られた。半面、ソニーや小野薬品工業は高く、インドネシア石炭火力発電所向け蒸気タービンと発電機を受注した東芝も上昇。主力商品「ヤクルト400」の値上げを8日午後に発表したヤクルト本社は急伸した。

●債券は上昇、超長期債の買いや円高・株安受け-フラット化の流れ継続

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は上昇。超長期ゾーンへの買いが相場を押し上げ、利回り曲線はフラット(平たん)化が継続した。円高・ドル安進行や株式相場の下落で日本銀行が今月末に追加緩和に踏み切るとの観測も支えとなった。

  長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前週末比4銭高の151円69銭で開始し、いったん151円73銭まで上昇した。その後は水準を切り下げ、7銭安の151円58銭まで下落。すぐに持ち直し、その後は底堅い推移が続いて、結局は2銭の151円67銭で引けた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.08%で開始し、その後はマイナス0.09%に下げている。新発20年物の156回債利回りは1bp高い0.335%で開始し、午後に入ると0.315%。新発30年物の50回債利回りは0.5bp高い0.425%から、0.395%に水準を切り下げ、過去最低に並んでいる。

  JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「市場では、円高・株安という環境。日銀の追加緩和に対する警戒感が残っているが、4月27、28日の決定会合で追加緩和をするにせよ、しないにせよ、一段の付利下げを行う感じではない」と話した。「14日の30年債入札をどのように通過するのかが注目。現行水準では買いづらいという向きは、30年債入札に向けて調整しておきたいだろう」と話した。

●円が対ドルで1年5カ月ぶり高値更新、日本株下落で一時107円63銭

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場では円が上昇し、対ドルで1年5カ月ぶり高値を更新した。菅義偉官房長官からの円高けん制発言にもかかわらず、日本株の下落を背景にリスク回避の連想から円を買う動きが強まった。

  ドル・円相場は一時1ドル=107円63銭と2014年10月27日以来の水準までドル売り・円買いが進行。前週末の原油高や米株高に加え、官房長官発言の報道もあり、朝方はオセアニア時間に付けた107円82銭から108円33銭まで円売りが進行。しかし、日本株が反落して始まると円買いが強まり、ドル・円は再び108円を割り込んだ。午後3時半現在は107円77銭前後。

  しんきんアセットマネジメント運用部の加藤純主任ファンドマネージャーは、米金利が低下するなどドル買い材料に乏しい中で、ドル・円は今週も下値リスクが高い状況が続くと予想。「日本の介入についても、口先でのけん制は出ているが、G7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)を控えていることや、そもそも105円という水準で介入が必要かといわれるとそうではないと思う」と言い、懐疑的な見方を示した。

  ユーロ・円相場は1ユーロ=123円66銭まで円安に振れた後、一時122円86銭までユーロ売り・円買いが進み、同時刻現在は123円12銭前後。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.14ドル割れの水準まで弱含んだ後、1.14ドル台前半へ反発し、足元では1.1425ドル前後となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE