米国株(8日):小幅高、エネルギーに買い-週間は2月以来大幅安

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8日の米株式相場は小幅高。原油が大幅高となったことを受けてエネルギー株が買われた一方、バイオ技術株は下落した。S&P500種株価指数は週間ではマイナスで終えた。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2047.60。一時は0.9%上昇した。週間では1.2%安と、2月5日以降で最大の下げとなった。ダウ工業株30種平均はこの日、35ドル(0.2%)高の17576.96ドル。

  オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者、ピーター・ジャンコブスキス氏は「企業決算をめぐり根強い不透明感がある」とし、「きのうは確実にリスクオフの取引が見られた。しかし決算で利益減が予想される状況では、投資家はどちらの方向にも大きなポジションを取れない」と続けた。

  S&P500種ではエネルギー株指数が2%高と大きく上げた。シェブロンは1.6%高。ニューヨーク原油先物相場は6.6%上昇して引けた。一方で衣料品チェーンのギャップは14%安。3月の既存店売上高が市場予想を下回った。

  S&P500種は年初水準から約0.2%高。過去3週間、2050から1%以内の水準での推移が続いている。各国の金融政策が世界の成長を支えるとの楽観から、当局の取り組みは成長減速をかわすには不十分な可能性があるとの懸念に、市場のセンチメントは変わってきている。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は週間ベースでは1月以降で最大の上げとなった。

  投資家は新たな手がかりを得ようと、企業決算に注目している。11日発表のアルコア決算を皮切りに、第1四半期の決算シーズンがスタートする。S&P500種採用企業は9.5%減益が予想されている。年初の時点では横ばいが見込まれていた。実際に9.5%減益となった場合、金融危機以降で最悪の決算シーズンになる。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言や3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録は、政策当局者らが利上げに急いでいないことを再確認させる内容で、先物トレーダーらが織り込む4月利上げの確率はゼロとなっている。確率が初めて50%以上に上昇する時期は先週の時点で12月だったが、今では2017年2月にずれ込んでいる。

原題:U.S. Stocks Edge Higher as Crude Rally Offsets Slump in Biotech(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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