米国債(8日):下落、原油や株価の上昇で-景気指標改善の見通し

更新日時
  • 利回りは上昇、原油価格とS&P500種株価指数は持ち直し
  • 来週発表の小売売上高とCPIは改善示すと予想されている

8日の米国債相場は下落。株価や原油の上昇を受けて売りが優勢になった。来週発表される一連の米経済指標は景気の勢いが上向きつつあることを示すと予想されている。米国債は週間ベースでは2週連続の上昇。

  米10年債利回りは上昇。商品や株価が持ち直したことから、安全な逃避先とされる米国債の需要が減退した。エコノミスト調査によれば、来週発表される3月の米小売売上高と消費者物価指数はいずれもプラス回復が見込まれている。前月は両指標ともにマイナスとなっていた。

  みずほセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、ジ ェームズ・コンビアス氏(ニューヨーク在勤)は「きょうはすっかり株価と原油次第の展開となっている」と指摘。債券は「今週を通じて著しく上昇してきたため、若干の下げは意外ではない」と述べた。

  ブルームバーグの世界債券指数によると、米国債の過去2週間のリターンは1.3%と、2週間のリターンとしては1月15日終了週以降で最大。米金融当局が世界経済をめぐるリスクの高まりを警告したことが背景にある。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.72%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年2月)は1/4下げて99 5/32。

  同利回りは週間ベースでは5bp低下。先週は13bp下げていた。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「債券はこれまで買われてきたより小幅な売りにとどまっており、市場のバイアスがなお不安の方に傾いていることを示唆している」と述べた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)元議長のアラン・グリーンスパン氏は7日、金融政策決定において当局者らは世界の動向を考慮に入れなくてはならないとの見解を示した。今週公表された連邦公開市場委員会(FOMC、3月15-16日開催)議事録によると、世界の成長減速で米国の輸出が抑制される恐れがあるとの懸念が表明された。 

原題:Treasuries Fall as U.S. Growth Collides With Woes of Wider World (抜粋)

(6段落以降を追加し、更新します.)
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