欧州債(8日):スペイン10年債、7日ぶり上昇-市場安定化の兆し

8日の欧州債市場ではスペイン10年債が7営業日ぶりに上昇した。株価反発と原油値上がりで、いわゆる周辺国債などの高リスク資産の需要が高まった。

  前日は2012年7月以降で最長の続落となり、利回りが6週間ぶり高水準に達していた。景気回復は勢いを欠き、政治混乱やイタリアの一部銀行のバランスシートの健全性をめぐる懸念で域内見通しは暗いにもかかわらず、この日はイタリアとポルトガルの国債も買われた。欧州中央銀行(ECB)当局者は今週、景気支援とインフレ押し上げに向け、追加緩和も辞さない構えを強調した。

  DZ銀行(フランクフルト)の金利アナリスト、クリスティアン・レンク氏は「プラスの値動きは他の市場動向の影響によるものだ」と発言。「原油相場が極めて重要な要因となっており、前日の安値から明らかに上向いて株式相場も押し上げた」と続け、「週末にかけてのリスク意欲の回復」も周辺国債の値上がりにつながったと語った。

  ロンドン時間午後4時13分現在、スペイン10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.53%。前週末からの上げ幅は9bpに縮小。7日には2月24日以来の高水準となる1.63%に達していた。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格はこの日、0.72上げ103.91。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは1bp上昇し0.10%。スペイン10年債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は前週末から12bp拡大し142bpとなった。

  イタリア10年債利回り は7bp下げて1.32%、同年限のポルトガル国債利回りは6bp低下し3.35%となった。

原題:Spain’s Bonds Halt Longest Slump Since 2012 as Markets Stabilize(抜粋)

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