主要中銀、借り手の危機にもっと主眼を置く必要-野村総研のクー氏

  • クー氏はイタリアで開催されたフォーラムでのインタビューで発言
  • 日銀とECBが追加利下げ実施の可能性あるが、効果はないだろう

信用状況が一段と和らいでも、借り手の信頼の危機に対応できない限り、主要中央銀行はインフレ目標に近づく可能性は低いと、野村総合研究所チーフエコノミストのリチャード・クー氏が指摘した。

  クー氏は8日、イタリアのチェルノッビオでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、「中央銀行が導入しているすべての政策は銀行の融資を後押ししている」と発言。「ただし、借り手がいなければ、中央銀行にはほとんど手の施しようがない」と述べた。

  日本銀行は1月、マイナス金利政策を導入した。欧州中央銀行(ECB)はそれより1年半余り前に主要中銀としては初めてマイナス金利の採用に踏み切っていた。ECBは3月の会合で預金金利をマイナス0.4%に引き下げた。

  追加利下げが実施されるかもしれないが、政策当局が直面しているのは銀行の問題というより借り手側の問題であるということを当局自身が理解しない限り、緩和政策は効果がないままの状態にとどまると、クー氏は述べた。

原題:Central Banks Need More Emphasis on Borrower Crisis, Koo Says(抜粋)

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