BNPパリバなどの銀行、190億円の損失に直面-英石油会社の破綻で

  • INGを含む銀行は13-14年にファースト・オイル向け融資拡大
  • ノバスコシア銀行は融資の「ポジションから撤退」

フランス最大の銀行、BNPパリバなど英スコットランドのエネルギー会社に共同で融資を行った銀行は、同社が破綻したことで1億2200万ポンド(約190億円)の損失に見舞われている。石油会社の破綻で銀行が被り得る打撃の大きさが示されている。

  起業家のイアン・サティー氏率いるファースト・オイルは2月、英国で破産手続きに入った。破産手続きの届け出に基づくブルームバーグの算定によると、銀行の債権額は約1億4900万ポンドに上るが、資産売却による収入約2700万ポンドしか回収できない可能性がある。バークレイズINGグループを含む銀行は4日、同社の債務減免を受け入れることで合意した。ノバスコシア銀行は融資の「ポジションから撤退」したと、広報担当のダイアン・フラナガン氏が明らかにした。

  このことはエネルギー価格が急落すれば、多額の銀行融資があっという間に回収不能になることを示している。財務報告書によると、2014年4月までの1年間で、銀行はファースト・オイルに対する融資を2倍余りの1億5000万ポンドに増やした。同社はこの期間中に企業買収に8300万ポンドを投じ、サティー氏に融資1100万ポンドを返済していたが、この期間の数週間後に原油価格急落が始まった。

  破産手続きに携わるKPMGのパートナー、ジム・タッカー氏は電話取材に対し、「ファースト・オイル破綻の根本的な原因は原油価格の急落だ」と指摘した。

原題:BNP Among Banks Facing $172 Million Loss as Oil Tycoon Fails (1)(抜粋)

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