米大手銀行、原油安で9800億円の追加引き当て必要にも-ムーディーズ

  • 最悪のシナリオなら米大手銀行の貸倒引当金が不足に
  • 大手行は1四半期の利益でこうした損失の吸収が可能

原油安に伴う損失に対応するため、米ウォール街の大手銀行は貸倒引当金を積み増す必要がある。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、こうした見方を示した。

  ムーディーズのリポートによれば、最悪のシナリオならゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループは石油・ガス関連融資の不良化に対応するため90億ドル(約9800億円)の追加引き当てが必要になる。ただ、これらの大手銀行は1四半期の利益でこうした損失を吸収できるとも指摘した。

  リポートを執筆したムーディーズの上級バイスプレジデント、デービッド・ファンガー氏は「つまり銀行セクターがトラブルに陥っているということだ」と記した上で、「損失が生じるだろう。だが銀行の資産に穴があくほどの大きな損失にはならない」と説明した。

  1バレル=40ドルを下回る原油価格にエネルギー業界は苦しんでおり、ムーディーズは昨年12月以降、エネルギー企業100社余りの格付けを引き下げている。

原題:Moody’s Sees $9 Billion Hole at U.S. Banks in Worst-Case for Oil(抜粋)

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