イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は7日、米経済は金融危機と大恐慌以来最悪のリセッション(景気後退)から「目覚ましい前進」を示しているものの、労働市場には若干のスラック(たるみ)が残っていると依然認識していると語った。

  イエレン議長は歴代議長らとのニューヨークでの公開討論で、「われわれは議会が課した最大限の雇用という目標に近づきつつある」と発言。多くの失業に関する指標が「大きく改善した労働市場を如実に示している」と指摘した。ただ、正規雇用を望んでいるパートタイム労働者なども含む、より広範な不完全雇用の指標は「予想より高く」、若干のたるみが残ることを示すと説明した。

  米失業率は2009年10月の10%から低下し、昨年10月以降は5%以下で推移。週間の新規失業保険申請件数もこの1年余りの間、30万件を下回っており、労働力人口の規模からみて解雇件数が極めて低水準にとどまっていることを示している。
  
  イエレン議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)内の大多数が失業率は引き続き低下し、当局者らが持続可能な最低水準とみる数値を幾分下回ると予想していると発言。当局の目標である2%を上回るインフレ率上昇をもたらす水準をFOMCとして目指さないとする一方で、「しかし2%はわれわれの目標であり、上限ではないということも事実だ」と付け加えた。

原題:Yellen Says U.S. Near Full Employment, Some Slack Remains (1)(抜粋)

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