米国株:6週間で最大の下げ、銀行株に売り-世界の成長懸念再燃

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7日の米株式相場は反落。S&P500種株価指数は6週間で最大の下げとなった。前日は強気な見方が広がって大きく上げたが、その勢いは続かなかった。世界の経済成長をめぐる懸念が再燃した。

  ダウ工業株30種平均は一時230ドル余り下落。S&P500種では銀行株が2月以来の大幅安。逃避需要から債券が買われ、利回りが低下する中で銀行株は売られた。市場のボラティリティを示す指数は、1月以降で最大の上げとなった。

  S&P500種株価指数は前日比1.2%安の2041.91。ダウ工業株30種平均は174.09ドル(1%)安の17541.96ドル。ナスダック総合指数は1.5%下げた。

  フェデレーテッド・インベスターズのシニアポートフォリオマネジャー、ドン・エレンバーガー氏は「リスクオフの取引がややみられる」とし、「あまり多くの材料がないことから、今の時点で明確なトレンドを判断するのは難しい。ただ市場の外に目を向けると、誰もが注目しているのは企業決算だ。市場は現在、非常にネガティブな地合いだ。それは株式ファンドから流出する資金に表れている」と続けた。

  S&P500種は3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合以降、35ポイントのレンジ内での推移が続いている。各国の金融政策が世界の成長を支えるとの楽観から、当局の取り組みは成長減速をかわすには不十分な可能性があるとの懸念に、市場のセンチメントは変わってきている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)やJPモルガン・チェースが安い。銀行株は過去4日間で3回目の下げとなった。逃避需要で米10年債が買われ、利回りは株式相場が2月に底入れして以降で最も低い水準となっている。これを受け、低金利が銀行の利益に重しになるとの観測が強まった。ベライゾン・コミュニケーションズは2.8%安と、昨年8月以来の大幅な下落率。ジェフリーズはベライゾンの投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は15%上昇し16.16。上昇率は3カ月で最大だった。

  CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、ジャスパー・ローラー氏は「年初に相場を押し下げた要因がまだ完全には消えていないとの懸念がある」と分析。「FOMC議事録は概して、大方の予想よりハト派寄りの内容だったが、世界経済をめぐる懸念はまだ強く残っている。決算シーズンを迎えるに当たり、市場は来週発表される銀行決算の一部について先を読み始めている。銀行決算は最も懸念の大きい分野の一つだ」と続けた。

  S&P500種の業種別10指数は全て下落。電気通信サービスや金融、素材、情報技術などが特に大きく下げた。

原題:U.S. Stocks Tumble After Rally Amid Renewed Worries on Growth(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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