欧州債:スペイン債が6日続落、2012年以降の最長-政治リスクを懸念

7日の欧州債市場ではスペイン10年債が6営業日続落。9日続落した2012年7月24日以降で最長の下落局面となった。当時はこの数日後、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロを守るために「何でもする」と公言している。

  12年7月25日、欧州通貨同盟は崩壊の瀬戸際にあるとの懸念が強まり、スペイン10年債利回りはユーロ誕生以後最高の7.751%を記録。同月26日のドラギ総裁のロンドンでの講演を手掛かりに相場は上昇に転じ、利回りは昨年1.05%まで下げた。

  利回りは12年に付けた水準には程遠いものの、現在の値下がり局面は欧州での懸念の強まりを象徴するものだ。ギリシャで政治不安が再燃しているほか、経済データは弱い内容で、英国では欧州連合(EU)残留・離脱の賛否を問う国民投票が6月に実施される。スペインでは昨年12月の総選挙で過半数を制する政党が出なかったことで政権は暫定的なまま。しかも、2015年の財政赤字目標を達成できなかった。

  コメルツ銀行(フランクフルト)のシニア金利ストラテジスト、ミヒャエル・ライスター氏は「全体的に政治リスクが再び注目されており、当然のことながらこれが不安をあおる」と発言。さらに「財政赤字に関するニュースが信頼感をやや損ねた。こうしたことが明らかに投資家を用心させている」と続けた。

  ロンドン時間午後4時5分現在、スペイン10年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.62%。一時は1.63%と、2月24日以来の高水準を付けた。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は0.99下げ103.055。

  イタリア10年債利回りは12bp上昇し1.41%。先月11日以来の高水準となる1.42%を付ける場面もあった。同年限のポルトガル国債利回りは24bp上げ3.43%。これは2月25日以来の高さ。一方、ドイツ10年債利回りは3bp下げて0.09%。

原題:Spain Bonds in Longest Slump Since Draghi’s ‘Whatever It Takes’(抜粋)

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