OCBC、英バークレイズのアジア・ウェルス事業取得へ-約350億円

  • 中核市場でのプレゼンス強化と富裕層向け事業拡大目指す
  • UOBとDBSもバークレイズ事業に関心を示していたと関係者

シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)は7日、プライベートバンク部門のバンク・オブ・シンガポールが英銀バークレイズのアジアのウェルス・投資マネジメント事業を約3億2000万ドル(約350億円)で取得することで合意したと発表した。同事業にはOCBCと競合するシンガポールの大手2行も関心を寄せていた。

  7日の発表資料によると、バンク・オブ・シンガポールは自己資金を買収に充てる。取得価格は香港とシンガポールにおけるバークレイズの運用資産(計183億ドル)に基づいて算定されているという。

  買収が実現すれば、中核市場のシンガポールとマレーシア、インドネシア、中華圏でのプレゼンス強化につながるとOCBCは指摘した。アジアの拡大しつつある富が、富裕層向け事業でシェア拡大を狙うスイスや米国の銀行をシンガポールに呼び込んでいる。一方、ロンドンを本拠とするバークレイズは米英市場の銀行業務に軸足を移しつつある。

  届け出によると、バンク・オブ・シンガポールの運用資産は昨年末時点で計550億ドル。この日の発表資料によれば、今回の買収後に同行の運用資産は733億ドルに増加し、顧客担当のリレーションシップマネジャーは400人となる見通しだ。

  事情に詳しい複数の関係者が先に明らかにしたところでは、シンガポールの大手銀、DBSグループ・ホールディングスとユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)の2行もバークレイズ事業への買収提案を検討していたという。

原題:OCBC Unit to Purchase Barclays Asia Wealth for $320 Million (2)(抜粋)

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