ブラジル株:下落、ルセフ大統領退陣の可能性後退との観測で

  • 弾劾を支持する議員数は依然十分でないとの新聞報道を嫌気
  • 公益株と金融株が大きく下落-CCRやイタウが安い

6日のブラジル株式市場でボベスパ指数は3週間ぶり安値に下落した。同国での政権交代の可能性は後退しつつあるとの観測が悪材料となった。投資家の多くは政権交代がブラジルの景気回復につながると期待している。

  ブラジル紙エスタド・ジ・サンパウロが、退陣要求に向けてルセフ大統領の弾劾を支持する議員数は依然として十分でないと報じたことを受け、公益株と金融株が10業種中最大の下げとなった。また連立にとどまっている進歩党(PP)の党首が5日、直ちに連立解消を議論する意向はないと言明した。ボベスパ指数は、ここ1世紀で最も深刻なリセッション(景気後退)からの脱却に向け新たな政権誕生への期待から、今年に入り11%上昇している。

  証券会社エリチ・コレトラのエコノミスト、エルツ・フェルマン氏はリオデジャネイロで取材に応じ、「政治が引き続きブラジル株式市場の主な材料だ。市場は非常に用心深く、今後数カ月後のこの国のリーダーは誰かを見極めようとしている。一段のボラティリティが見込まれる」と語った。

  ボベスパ指数は2%安の48096.24で終了。指数採用61銘柄中48銘柄が下落。値下がり上位10銘柄中5銘柄が公益株だった。高速道路運営のコンセッソンエス・ロドビアリアス(CCR)は7%安と昨年12月以来の大幅下落。イタウ・ウニバンコ・ホールディングとブラデスコ銀行も安い。通貨レアルは1.2%高の1ドル=3.6369レアル。

  この日の下落を含めても、ボベスパ指数の予想株価収益率(PER)は12.2倍で、新興市場の平均を7%上回っている。

原題:Brazil Stocks Fall on Speculation Rousseff Ouster Is Less Likely(抜粋)

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