米国債:下落、国債売り・社債買いを運用大手コロンビアが推奨

更新日時

6日の米国債相場は下落。コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツは米国債と投資適格級社債の利回り差が拡大していることに注目し、米国債売り・社債買いを勧めている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの高格付け債を対象にした指数によると、同利回り差は2月に2012年以来の最大に拡大した。

  米金融当局の慎重な利上げ姿勢と世界経済の軟調示唆で需要は国債に向かい、米国債の利回りは低く抑えられている。コロンビア・スレッドニードルは、アジアや欧州のマイナス利回りの国債に比べれば、米国債は投資対象としてかなり魅力があるものの、表面利率は米社債を大きく下回っていると指摘した。

  同社の債券責任者、コリン・ランドグレン氏は今週のリポートで、「投資適格級の社債はスプレッドが歴史的に見ても大幅に拡大しており、信用リスクを差し引いても投資妙味がある」と指摘した。昨年末時点の同社の運用資産は約4700億ドル。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.75%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年2月)は98 26/32。

  ランドグレン氏は米金融当局が利上げに傾くにつれ、米国債利回りが社債よりも大幅に上昇し、利回り差は縮小すると予想。「金利上昇とスプレッドのタイト化は互いに相殺するはずだが、厳密にそうなるわけではなく、おおよその形でそうなる」と電子メールで記述。「そうなれば価格のリターンはゼロに近づき、投資適格級社債の総リターンはクーポン前後になるはずだ。最近の市場のリターンを考えれば、クーポンのようなリターンは相対的に魅力的だと思われる」と指摘した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が6日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、3月15-16日開催)議事録によると、会合では4月利上げの可能性をめぐり議論が交わされた。幾人かの当局者は誤ったシグナルを送ることになるとして、4月利上げに反対。一方で 正当化される可能性があるとする当局者もいた。
  
  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「イエレン議長が現在、ハト派を率いていることを忘れてはならない。議事録の中で騒音を発しているのは少数派だ」と指摘した。
  
  金利先物市場が織り込む6月までの利上げ確率は20%。FOMC声明が発表される前日の3月15日時点では54%あった。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

原題:Ditch Treasuries for Corporate Debt, $470 Billion Manager Says(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE