ウォール街に朗報届くか、デリバティブ資本規制が緩和方向に前進

金融危機への反省から設けられたデリバティブ(金融派生商品)に関する銀行資本規制が、緩和される方向に進んでいる。トレーディングへの負担を指摘するウォール街にとって、朗報となる可能性が高まっている。

  バーゼル銀行監督委員会は6日、デリバティブへのエクスポージャーを判断する新たな手法を提案した。レバレッジ規制の要件を満たすために銀行が確保を義務づけられる資本額が引き下げられる可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)からも代表が送られている同委員会は、デリバティブ取引で顧客が差し出す担保で数十億ドル規模の資本負担がかかっているとする銀行側の懸念を緩和する措置も講じた。

  バーゼル銀行監督委員会が提案したレバレッジ規制の変更は、デリバティブ市場のリスクに対する感度を高めると同時に、取引の安全装置として担保を保有する銀行に対する審査の向上を目指している。従来のレバレッジ規制はこうした資産に対する銀行側のリスク判断を勘案していない。

  さらに、同委員会はレバレッジ規制について、CMEグループなどのクリアリングハウスでのデリバティブ決済増加を求める他の規制との間で、不整合な点がないかどうか精査していると指摘した。規制の緩い相対でのデリバティブ取引が2008年の金融危機悪化の一因だったことから、規制当局は買い手と売り手の双方に担保の差し出しを義務づけるクリアリングハウスの活用を促している。

原題:Wall Street Is Edging Toward Win on Derivatives Capital Rule (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE