ローブ氏が推すセブン社長、好業績残すも交代案採決に直面-関係者

国内コンビニ最大手、セブン-イレブン・ジャパンは7日、最高益の更新を発表する見通しだが、その功労者は長く現在の地位にとどまっていられないかもしれない。

  親会社セブン&アイ・ホールディングスはセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長の交代人事を7日の取締役会で議論する予定だ。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。物言う株主として知られるダニエル・ローブ氏は書簡を送り、井阪氏こそがHDを率いる候補者の最右翼であるべきだと主張、HDの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が自らの次男を後継に据えようとする世襲の動きに警告を発した。

  これは外国人投資家が日本企業に圧力をかけて変更を迫る動きとしては、ローブ氏率いる米ヘッジファンド運営会社サード・ポイントが2014年にソニーへの投資を引き揚げて以来、最も世間の注目を集める一つとなっている。同氏はソニーへ娯楽部門の切り離し要求を突き付けていた。政府が後押しするコーポレートガバナンス(企業統治)の見直し計画の主要部分を執筆した海外の研究者によると、外国人投資家は日本企業が資本効率を高めようとする動きに疑念を抱き始めているという。

  「恐らくローブ氏は正しい。7&iは子会社の多くで効率をよくしたりマーケティング効果を高めるのを推進したりするのが遅い。理想を言うなら、至急取り組まなければならない」とロイ・ラーク氏は指摘する。同氏は日本の消費動向を分析するニュースレターJapanconsuming.comの共同創業者で、ニュージーランドのワイカト大学で日本ビジネスの教授を務める。

  取締役の交代提案は7&iHDの取締役15人による議決が必要。鈴木会長兼CEOによる世襲計画の一環として、セブン副社長の古屋一樹氏がセブンの暫定社長になる可能性があると、ローブ氏は書簡で指摘している。

  7&iHDのコンビニ事業について、ブルームバーグがアナリスト3人の予想をまとめた平均では、16年2月期の営業利益は3100億円。前年同期比12%増にあたり、1月時点の会社見通しの3020億円を上回る。同社は7日午後、通期決算を開示する予定。

  同社広報担当者は、経営陣交代の可能性についての問い合わせに対し、現時点で決まった事実はないと回答した。

原題:Loeb’s Champion Behind 7-Eleven Profit Said to Face Removal Vote(抜粋)

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