米株式市場「春の目覚め」あるか-1兆ドルの空売り残に期待感

過去90年間で最大の反騰相場が続く米国株式市場で、奇妙な現象が起きている。弱気派の熱気が今まで以上に高まっていることだ。

  空売り残高は8年ぶりの高水準で、1人のアナリストの計算によると1兆ドル(約110兆円)を超えた。米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細は、投資信託の運用担当者が相場見通しについて少なくとも2010年以降で最も懐疑的であることを示している。

  要するに、過去半年で2兆ドルの時価総額を回復した株式市場では、不信感がまん延している。この状態こそが、上昇相場が続く大きな理由だとウォール街の予測担当者らは口をそろえる。

  ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのマネジングディレクター、トーマス・リー氏はブルームバーグとのテレビインタビューで「とてつもない買い需要が控えている」と発言。「個人投資家の多額の資金が株式市場に押し寄せるだろう。個人はトレンドに追随する傾向があり、S&P500種指数は2四半期連続で上昇した。ファンドは1兆ドルの空売り残高を維持できない。この残高の規模は2009年3月よりも大きい」と語った。

  浮動株に対する空売り比率は昨年8月、6年ぶりに4%を超えた。ブルームバーグのデータによると、それ以降は一本調子で上昇が続き2月末時点で4.4%と、08年以来の高水準に達した。3月15日では4.3%となり、額では1兆ドルをわずかに下回る規模だった。

原題:The $1 Trillion Short Underlying U.S. Stocks’ Spring Awakening(抜粋)

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