超長期債が上昇、流動性供給終了でいったん買い-40年利回り最低更新

更新日時
  • 新発40年債利回りは0.425%に低下
  • 先物は11銭安の151円38銭で終了、長期金利はマイナス0.06%

債券市場では超長期債が上昇。新発40年債利回りは過去最低を更新した。超長期ゾーンを対象とする流動性供給入札を終了したことでいったん買いが優勢となった。

  7日の現物債市場で新発20年物の156回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と変わらずの0.365%で開始し、0.345%まで低下した後、0.35%を付けている。新発30年物の50回債利回りは横ばいの0.45%で始まった後、0.415%まで低下。新発40年物の8回債利回りは4bp低い0.425%と、5日に付けた最低水準の0.435%を下回った。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、0.5bp高いマイナス0.06%で開始し、一時マイナス0.065%を付けた後、再びマイナス0.06%で推移している。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「目先は超長期債の需給動向が焦点になる。来週の30年債入札がどうなるのかを見極めたい。日銀オペでは、25年超のゾーン買い入れ額を元に戻した。発行対比で日銀オペの買い入れは多くないが、超長期債は売り手もいない。国内勢は超長期債買いが続くだろう」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比5銭高の151円54銭で始まり、いったん151円57銭まで上昇した。その後は徐々に水準を切り下げ、一時151円32銭まで下落。結局は11銭安の151円38銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「先物ゾーンは高値警戒感から上値を追う展開にはなりづらい。日銀の追加利下げ期待が盛り上がらず、短いゾーンの金利が一段と下がっていかない。10年債利回りもマイナス0.1%を下回る水準を試す理由はない」と述べた。

流動性供給入札

  財務省が午後発表した流動性供給入札(発行額4000億円)の結果によると、募入最大利回り較差がマイナス0.011%、募入平均利回り較差がマイナス0.019%となった。今回は残存期間15.5年超から39年未満の国債が対象。投資家需要の強弱を示す応札倍率は2.63倍と、前回の同年限入札の3.65倍から低下した。14日には30年債入札が実施される。  

  メリルリンチ日本証の大崎氏は、流動性供給入札について、「応札額は少し下がった。すごい需要があった感じでもなく、普通に通過した」と指摘した。

  午前に発表された2日までの週間対外・対内証券投資によると、国内投資家は海外公社債を1兆5551億円売り越した。一方、海外投資家は国内公社債を302億円買い越した。

  BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、国内投資家の外債売り越しについて、「期初の益出し売りが一部出ていたのだろう。期末・期初に絡んだ調整の動きではないか。為替スワップ市場でベーシススワップを使った投資では、日本から海外に投資するのに、フルに為替ヘッジしたら収益の取れる分が少なくなっている」と分析。一方、「日銀が緩和をやっているため、ベーシススワップが拡大していることを背景に、海外からみると円債の魅力は高まる」と述べた。

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