バンカー憧れのバークレイズ幹部職も今や埋まらず-危険過ぎる場所か

  • スタンダードチャータードのトップ管理職の誘いもバンカーは辞退か
  • 自分が収監されかねない銀行規制に懸念を強める

ロンドンに拠点を置く英銀は、かつては国際金融に携わるバンカーが最も憧れる就職先の一つだったが、今ではトップ管理職がなかなか埋まらない。与えられる役得よりも不正行為などの監督責任を問われるリスクの方が大きいという不安が背景にありそうだ。

  スタンダードチャータードは、ジョン・ピース会長に代わる外部の人材を1年余り探してきたが見つかっていない。非公開情報であることを理由に複数の関係者が匿名を条件に語ったところでは、バークレイズも9カ月余り前に投資銀行部門の最高経営責任者(CEO)を退任する意向を示したトム・キング氏の後任探しを昨年から続けている。

  バンカーは経営幹部として監督する部下の重大な不正行為に気付かなければ、自分が収監されかねない銀行規制に懸念を強めており、ライトタッチの緩い規制を謳歌(おうか)してきたシティー(ロンドンの金融街)は働くには危険な場所に様変わりした。法律専門家や人材あっせん業者によれば、不正に関与したバンカーの身元公表に英国の政治家が強い意欲を示していることや現金報酬の減少、容赦ない圧力にさらされる悪条件が重なり、英銀による上級幹部の採用は思うように進んでいない。

  CMSキャメロン・マッケナのサイモン・モリス弁護士は「銀行のトップ管理職は、今やバンカーを辱めるスタンドプレーの政治家などの強い攻勢にさらされている。市場の不振でリターンが抑制され、監督当局のリスク回避的アプローチ強化で銀行のリスクテークが制限される結果、マネジャーの報酬がさらに抑えられている」と指摘した。

原題:U.K. Banks Struggle to Lure Talent for Top Jobs as Rules Bite(抜粋)

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