世界的業績リセッションに逃げ場失う投資家-株価回復の持続に疑問符

  • 低調な生産性や弱い需要、価格決定力の欠如が企業利益を圧迫
  • 国際金融協会の研究者が「資本市場モニター」で指摘

業績リセッションが世界に広がっており、それは世界経済と株式市場にとって悪い材料だ。国際金融協会(IIF)の研究者はこうみている。

  70カ国の500近い金融機関を代表するIIF(本部ワシントン)のエグゼクティブマネジングディレクター、ハング・トラン氏とそのチームは4月の「資本市場モニター」報告書で、世界的な企業利益減少の要因として低い生産性の伸びや弱い需要、全般的な価格決定力の欠如を挙げた。米企業も増員による人件費上昇で利益が圧迫されている。

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MSCI, Bloomberg, IIF

  世界的な業績不振の広がりは言い換えれば企業にとって向かう場所がないことだ。トラン氏はインタビューで「過去には国内の業績が悪ければ海外投資でそれを埋め合わせ補うことができた。しかし内外で利益が落ち込めば、切り詰めに動く傾向がある」と語った。

  こうした状況は景気後退に陥る確率を高めている。トラン氏によると、2年以内の米景気下降の確率は企業利益の落ち込みを背景に約30-35%と、従来の20-25%から上昇した。

  長引く業績リセッションを踏まえ、トラン氏らは最近の世界的な株価回復の持続性を疑問視しており、株価の下降トレンド継続を予測する。

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Census Bureau, IIF

  同氏らは報告書で「予測可能な将来にわたって企業利益には下押し圧力がかかると見込まれる。こうした状況はいずれ株価の重しとなるだろう」と書いている。

原題:Global Profits Recession Leaves Investors With No Place to Hide(抜粋)

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