トランプ氏と米労組、フォードのメキシコ新工場計画を批判

  • フォードは16億ドルを投資し、20年までに2800人の雇用創出へ
  • この計画により雇用が米国から奪われると労組は主張

フォード・モーターがメキシコの新小型車工場に16億ドル(約1800億円)を投資する計画は、米労組の反発を招いているほか、大統領選挙の共和党候補指名獲得争いで首位に立つドナルド・トランプ氏から再び非難を浴びている。

  フォードの5日の発表によると、サンルイスポトシ州の工場の建設を今夏に開始し、2020年までに2800人の雇用を創出する計画。生産は18年開始を予定している。同社は販売が伸び悩む低価格の小型車の生産を米ミシガン州の工場からメキシコに移転するが、どの車種をメキシコ工場で生産するかは明らかにしていない。

  米州部門のジョー・ヒンリクス社長は「小型車ラインアップの収益性改善」を目指していると説明した。フォードの計画について、全米自動車労組(UAW)のデニス・ウィリアムズ委員長は「非常に問題がある」とし、これに投資することは「米国で確保すべきだった」雇用をメキシコで創出することを意味すると主張した。

  また、フォードのメキシコへの投資をこれまで何度も攻撃してきたトランプ氏はCNBCなど報道機関への声明で、新工場を「全くの恥」と呼び、「私が大統領になったら、こうした雇用をつぶすばかげた取引を認めるつもりはない」と表明した。

  ヒンリクス社長はインタビューで、「メキシコは人件費や供給業者のコストの面でより競争力があるほか、物流や政府の支援も充実している。しかし同様に重要なのは、メキシコは世界中の多くの国と貿易協定を結んでおり、当社の世界製造体制の一環として優れた輸送拠点だということだ」と説明した。また、メキシコ新工場は、同社が昨秋にUAWと新たな4年間の労働協約に向けて交渉した際に話し合った内容と整合的だと述べた。

原題:Ford’s Plan for Mexico Plant Draws Criticism From Trump, UAW(抜粋)

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