オバマ米大統領:租税地変換は「悪賢い」-財務省の新規制を称賛

  • 新規制の発表を受けてアラガン株は急落
  • オバマ大統領は富裕層優遇の税制の抜け穴の解消も呼び掛け

オバマ米大統領はインバージョン(租税地変換)を通じて海外で利益を守り課税逃れを図る企業を痛烈に非難し、米財務省による新たな規制を称賛した。

  オバマ大統領は5日にホワイトハウスで、財務省が前日発表した新規制について「長年求めてきたことだ」と指摘。インバージョンは「最も悪賢い抜け穴の一つ」だと述べ、米国の税制への信頼回復の重要性を強調した。共和党議員らはこの問題を包括的な法人税改革の文脈で取り組むよう求めているが、オバマ大統領はインバージョンが「愛国心のない税制上の抜け穴」に起因するものだと主張しており、まだ行動を起こしていない議会の責任だと述べた。

  インバージョンでは、米企業が外国企業との合併・買収(M&A)を通じて新会社の税務上の住所を海外に移すことで、米国で納税額を減らすことが可能になる。新規制では過去3年以内にインバージョンを行った企業が再度こうした取引に関与することが制限される。インバージョンの形を取る複数のM&Aに関わったアイルランドのアラガンと1600億ドル(約17兆6800億円)規模の合併を目指す米製薬会社ファイザーは、新規制で計画が阻まれる恐れがある。4日の新規制発表後、アラガン株は急落した。

  オバマ大統領はまた、「富裕層を優遇する税制を政治家が存続させる」場合、「出世することは無理だと人々が受け止めても不思議ではない」と述べ、人々が不満を持つ「政治問題が生じるのも当然だ」と語った。

原題:Obama Calls Inversions ‘Insidious,’ Praising Treasury Rules (2)(抜粋)

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