ファイザーが新規制への対応急ぐ、アラガン合併計画維持で-関係者

  • ファイザーの弁護士は米財務省の新規制への対抗策を検討中
  • 新規制が計画通り実施された場合、合意が崩れる確率高いとの見方

米製薬会社ファイザーはアイルランドのアラガンとの合併計画が白紙に戻る事態を回避するため対応を急いでいる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。1600億ドル(約17兆6500億円)規模の同計画は米政府によるインバージョン(租税地変換)抑制策で崩れるリスクにある。

  ファイザーの弁護士は米財務省の新規制にどう対抗できるかを検討中で、法廷で争うことも1つの選択肢であるほか、ファイザーの支払額を減らす方向で合併合意を再構築することも協議している。最終判断はまだ下しておらず、両社のアドバイザーは引き続き文書を分析しているという。関係者は協議が部外秘だとして匿名を条件に話した。

  財務省が4日発表した新規制は、過去3年以内にインバージョンを行った企業が再度こうした取引に関与することを制限する内容。アラガンはこの3年、そうした形を取る複数の合併に関わっている。インバージョンでは、米企業は自社よりも規模の小さい外国企業と合併し、新会社の税務上の住所を海外に移す。

  新規制が計画通り実施された場合、ファイザーとアラガンの合意が崩れる確率は高いと、関係者は述べており、現在の合意の枠組みには再交渉の余地はほとんど残っていないという。

  ファイザーの広報担当者はコメントを控えている。アラガンの広報からもコメントは得られていない。

原題:Pfizer Said to Scramble to Save Allergan Deal Amid Tax Risk (2)(抜粋)

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