欧州債:ドイツ債が続伸、利回り1年ぶり低水準-景気めぐる懸念で

5日の欧州債市場ではドイツ10年債が4営業日続伸。経済指標でユーロ圏経済の勢いが上向くには程遠いことが明らかになり、利回りは約1年ぶりに0.1%を割り込んだ。

  フランス10年債利回りも2015年4月以来の低水準に達した。スペイン10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は先月23日以来の大幅拡大で、投資家らが保守的な志向を強めた兆しが表れた。

  欧州全体の株安に加え、デフレ圧力の長期化見通しから欧州中央銀行(ECB)が追加刺激策を維持または拡大するとの見方が強まった。これが最も安全とされる債券の需要を支えている。オーストリアが発行した2026年償還債の平均落札利回りは昨年5月以来の低さだった。

  DZ銀行のアナリスト、クリスチャン・ライヒャター氏(フランクフルト在勤)は「世界経済をめぐる懸念がある」ことから「ドイツ国債は依然として安全な投資先で、上げている」と指摘。「このような環境では同国債が引き続き投資すべき対象だ」と語った。

  ロンドン時間午後4時4分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.098%。一時は0.081%まで低下した。これは過去最低となる0.049%を付けた15年4月以来の低さ。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.33上げ103.945。スペイン10年債とのスプレッドは7bp拡大の140bpとなった。

  マークイット・エコノミクスがこの日発表した3月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値は53.1と、2月の53.0を上回ったものの、先月22日公表の速報値(53.7)から下方修正された。

  フランス10年債利回りは2bp低下し0.44%、同年限のオーストリア国債利回りは3bp下げて0.31%となった。

原題:German Bund Yields Verge on Level That Helped Spark 2015 Selloff(抜粋)

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