豪中銀、政策金利を2%に据え置き-豪ドル高の悪影響を懸念

更新日時
  • 3月の前回会合以来、豪ドルは大きく上昇
  • 今回の決定は調査対象となったエコノミスト26人全員の予想通り

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の2%に維持した。据え置きは市場の予想通りだった。豪ドル高が成長の新たな原動力を基盤とする経済への構造転換の妨げになる恐れがあると豪中銀は懸念している。

  豪中銀のスティーブンス総裁は声明で、「現在の環境では、為替レートが上昇すれば進行中の経済調整が複雑になりかねない」と指摘した。豪ドルは3月に7%余り上昇。G10通貨中で同月最大の上昇率となった。

  米連邦準備制度当局者の金融引き締めペースに関する慎重さや日欧でのマイナス金利政策、豪最大の輸出品目である鉄鉱石の価格上昇などが豪ドル高の背景にある。豪ドル高が再び進行していることで、観光・教育産業の発展や労働市場の回復持続が疑問視されている。こうした産業が国内総生産(GDP)に占めるサービス輸出の比率を押し上げている。

  アバディーン・アセット・マネジメントのシニア投資マネジャー、ジャスティン・テーラー氏は「雇用の伸びは向こう数カ月にわたって失業率の低下傾向を維持するのに十分で、消費者と企業の信頼感も底堅さを示している」と指摘した上で、「賃金の弱い伸びが企業に雇用機会拡大を促しているが、豪ドル高が利益や雇用ペースに影響し始めた場合、豪中銀には追加利下げの余地がある」と述べた。

  スティーブンス総裁は声明で、「こうした環境を考慮すれば、緩和的な金融政策が適切だ」と説明。「慎重な融資基準を強調する監督措置が機能し、住宅市場のリスクを抑える一方で、低金利が需要を支えている」と分析した。

原題:RBA Says Resurgent Aussie May Hamper Economy’s Shift, Holds Rate(抜粋)

(3段落目以降でコメントなどを追加して更新します.)
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