グロース氏2億ドルの賞与受け取る資格なし-事前に承知とPIMCO

  • CEOと法務担当がグロース氏に注意を促したとPIMCOは主張
  • 「夜中に」と書いた手書きのメモを残してグロース氏は去った

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の共同創業者で「債券王」として長年君臨したビル・グロース氏が、退職に伴う数億ドルの支払いを同社に求めた訴訟で、PIMCO側は、四半期末を待たずに退職した場合、ボーナスを受け取る資格を失うとグロース氏が事前に通告されていたと主張した。

  PIMCOはカリフォルニア州サンタアナにあるオレンジ郡の州裁判所に4日に提出した文書でグロース氏について、「雇用契約は存在せず、2014年7-9月(第3四半期)末を待たずにPIMCOを退職すれば、現在権利を主張している利益配当の支払いを受ける資格がなくなることを承知していたはずだ」と訴えた。

  PIMCOの文書によれば、グロース氏は退職する前日の14年9月25日にダグラス・ホッジ最高経営責任者(CEO)および法務担当のデービッド・フラッタム氏と面会した際、今辞めればボーナスを受け取ることができないと告げられた。グロース氏は「今は夜中。これからPIMCOのオフィスを最後に離れる」と書いた手書きの文書を残して去ったが、PIMCO側は、米太平洋時間14年9月26日午前6時29分をもって同氏が退職した根拠になるとしている。

Bill Gross

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  これに対し、グロース氏の代理人を務めるパトリシア・グレーザー氏は「非常に守勢に立たされた様子であり、目新しい内容は少しもない。訴訟が前に進むことを切に望む」と反論した。

  当時としては世界最大のミューチュアルファンドだった「PIMCOトータ ル・リターン・ファンド」の運用成績がライバルに後れを取る中で、グロース氏は他の経営トップとの内紛を経て退職した。現在は米ジャナス・キャピタル・グループで「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」の運用を担当するグロース氏は、同氏がボーナス原資から受け取るはずだった約2億ドルを支払わずに済ませ、他のマネジングディレクターの分け前を増やすために自分がPIMCOから追い出されたと主張し、同社を1年後に訴えた。

原題:Pimco Says Bill Gross Was Told He’d Lose $200 Million Bonus (2)(抜粋)

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