中国:外貨準備の落ち込み和らぐ公算、7日発表-リスク消えずとの声

  • ドル安が人民元に対する圧力を緩和
  • 米国のファンダメンタルズが変わる可能性指摘も

中国の外貨準備高にかかる圧力は3月に一段と和らぐとみられている。その大きな要因はドル安だ。 

  中国当局は為替に関する規定を強化し人民元の大幅下落を望まないと繰り返し表明することで記録的な資本流出に歯止めをかけたが、中国投資家の海外での分散投資意欲はなお旺盛だ。中国人民銀行(中央銀行)が市場に流動性を供給していることも、資本流出圧力を高める結果となる可能性がある。

  米金融当局が利上げペース見通しを引き下げたことで、中国などの新興国は恩恵を受けている。2015年には中国本土から1兆ドル(約110兆円)の資金が流出したと推計されているが、ここ数カ月はそうした圧力が低下。7日に発表される中国の3月の外貨準備高は減少が続くものの、落ち込みは小幅になるとみられている。

  アジア開発銀行(ADB)の魏尚進チーフエコノミストは「この相対的な落ち着きが長く続くと考えてはいけない。数カ月で米国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)が変わる可能性がある」と述べた。

  他にもリスクがある。株式相場が再び大幅に下落したり不動産が値下がりすれば、本土外に資金を持ち出す動きが強まる恐れがある。輸出減少や輸入物価上昇で経常黒字が減り、資本流出を防ぐための重要な要素である経常収支に影響が出ることも考えられる。

原題:China Reserves Slide Seen Easing, Yet Dam-Bust Still a Risk (1)(抜粋)

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