中国経済めぐるサプライズ、世界株への影響が着実に高まる-IMF

  • 当局による明確かつタイムリーな政策伝達の必要性を裏付け
  • 新興市場からの波及的影響が株式・為替市場で高まる

国際通貨基金(IMF)は4日、中国の経済統計をめぐるサプライズが世界の株式市場におけるリターンを動かすことが増えており、中国共産党当局による明確で時宜を得た政策伝達の必要性を裏付けていると指摘した。

  IMFは半年に一度発表する国際金融安定性報告書(GFSR)の1章で、市場予想を下回った中国工業生産統計の影響を分析し、中国の経済成長に関する予想外のニュースが新興市場や先進国の株式リターンに与える影響は過去20年に力強くかつ着実に高まっていることが判明したと説明。GFSRの残りの部分は来週公表される。

  IMFは中国経済の「スムーズな移行を推進するという課題が、中国の経済・金融環境と政策の変化に対して世界の金融市場を一段と敏感にする」と指摘。「従って政策決定の明確でタイムリーな伝達や政策目標の透明性、目標達成と一貫性のある戦略が不安定な市場の反応を抑えるために不可欠だろう」と記した。

  また、先進国の株式・通貨市場が新興市場からの波及効果に一段と敏感になっていることが分かったとし、株式・外為市場におけるリターン変動の3分の1余りを今や新興市場からの波及に帰すことができると分析した。

金融統合

  IMFは債券市場に同じような波及的影響はないと説明。債券動向は「世界的な要因にもっとずっと強くけん引されている」ためだという。

  波及効果に関して国同士の金融的な結び付きの影響が貿易の結び付きと比べ拡大しており、その結果、国と国との金融統合の程度がその国の経済規模より波及リスクをよりよく示す指標になり得ると解説した。

  IMFによると、中国の経済ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に関するショックが市場を動揺させ得る一方で、中国株式市場の波及リスクは引き続き控えめであり、世界的統合が進んだブラジルやチリ、メキシコ、ポーランド、南アフリカ共和国の株式市場からの波及効果が中国とインドからよりも大きくなる傾向がある。

原題:China Growth Shocks Increasingly Driving Stock Market, IMF Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE