米国株:反落、年初来高値に到達後モメンタム失う-消費関連安い

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4日の米株式相場は年初来高値から下落。ヘルスケア株は上昇したものの、消費関連や資本財が大きく下げた。市場は上昇を継続させるための新たな材料を探している。

  米国株は先週上昇し、週間ベースではここ7週間で6回目の上げとなっていたが、この日は勢いを失った。フォード・モーターやゼネラル・モーターズは、1日発表された自動車販売台数が期待外れだったことを嫌気し下落。フリーポート・マクモランは、銅相場の値下がりを手掛かりに売られた。一方ヴァージン・アメリカは急伸。アラスカ・エア・グループは、ヴァージン・アメリカを26億ドルで買収することで同社と合意した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.3%安の2066.13。ダウ工業株30種平均は55.75ドル(0.3%)下げて17737ドル。

  パイオニア・インベストメンツの米株式調査責任者クレイグ・スターリング氏は「このところの上昇がヘッドフェイクなのかどうかについては、さまざまな見方がある」とし、「売買高のあまり多くない状況で上昇してきており、今はある種の転換点にある。原油が一段安となったり、悪い内容のマクロ経済データが示されたり、あるいは金利市場が株式に不利な方向となれば、年初の状況に戻ることになる」と続けた。

  前週末の1日は、雇用や製造業の指標で成長が堅調に進んでいる兆候が示されたことから株式相場は上昇していた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)はこの日、7.8%上昇の14.12。1日には昨年8月以来の低水準となっていた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が先週、利上げペースは緩やかなものになるとの認識を示したことを受け、先物トレーダーらが織り込む4月の利上げ確率はゼロ、12月でようやく50%以上に上昇する。この日発表された2月の米製造業受注は前月比で減少した。6日には3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録が公表される。

  今後は企業決算に注目が移っていく。11日発表のアルコア決算を皮切りに、第1四半期の決算シーズンがスタートする。

  ジェフリーズ・グループのストラテジストらは、米国株には一段の上昇余地があるとみている。企業業績に対する期待が低く、サプライズをもたらしやすいことも理由として挙げた。チーフグローバル株式ストラテジストのショーン・ダービー氏率いるジェフリーズのチームはリポートで、「結論を言えば、金融当局のハト派姿勢や株式投資家の懐疑的な見方、決算の上方修正が見込まれる状況から、投資家は株価が上方向に大きく動く可能性に備えるべきだ」と指摘した。

  S&P500種の業種別10指数では8指数が下落。資本財や素材、一般消費財の指数が特に下げた。ヘルスケア株の指数は1%上昇。

原題:U.S. Stocks Slip From Highest This Year as Rally Loses Momentum(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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