米国債:ボラティリティ低下、年初来の最低-予想金利幅の縮小で

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4日の米国債市場ではボラティリティが低下。2014年以来の低水準に近づいた。米国債に対する広範な需要があり、金融政策当局が緩やかなペースでの利上げを表明していることから、利回りが狭いレンジ内にとどまるとの見方が強まっている。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は先週、利上げを「慎重に進める」ことは適切だと指摘した。今後1年の価格変動見通しを示すバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの指数は、4営業日連続で低下し年初来で最低を付けた。

  第1四半期の米国債のリターンは3.3%と、同四半期としては2008年以来の良好な成績となった。株式・商品相場の荒い動きに加え、海外の債券利回りが記録的な低水準にあるため、米国債の魅力が高まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月、政策金利を据え置いたほか、2016年の利上げ回数見通しを4回から2回に下方修正し、市場の金融政策見通しに近づいた。
イエレン議長は世界経済の影響でリスクが高まっているため、利上げに向けた慎重な姿勢は「特に正当化される」と述べた。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、ボリス・ルジャビンスキ氏は「取引レンジの低下やハト派的な米金融当局、米債券利回りへの需要継続により、市場参加者のボラティリティ見通しが低下している」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.76%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は98 24/32。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は2月以降に半分に低下した。株価反発が背景にある。

  1ー3月期の通貨市場ではボラティリティが2011年以来の水準に上昇した。世界経済の見通し悪化に加え、主要中央銀行の政策の違いが相まって、通貨の動きが荒くなった。JPモルガン・グローバル外為ボラティリティ指数は2月に平均11.44%と、2011年12月以来の高水準となった。14年7月には5.55%まで低下していた。年初からの平均は10.91%。

  金利先物市場が織り込む6月までの利上げ確率は22%と、1週間前の38%から低下。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

  2月の製造業耐久財受注額は予想よりも減少した。一方、製造業受注額は予想に一致した。

  2年債と30年債の利回り差は3営業日連続でフラット化。1.86ポイントに縮小した。
  

原題:Treasuries Volatility Plunges as Interest-Rate Outlooks Converge(抜粋)

(第3段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
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