「パナマ文書」はプーチン氏が標的、ロシア不安定化を狙う-大統領府

  • VTBのコスティン氏は子会社、無担保融資を行ったとの疑惑を否定
  • 国営メディア、プーチン氏側近めぐる同情報をほとんど報道せず

ロシア政府はプーチン大統領と大統領に近しい人物が最大20億ドル(約2220億円)のオフショア取引に関係しているとするリポートについて、その公表を通じてロシアを不安定に陥れようとする企ての標的にプーチン氏がなっていると指摘した。

The Kremlin

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  ロシア大統領府のペスコフ報道官は4日、記者団との電話会議で、プーチン大統領はパナマの法律事務所から流出した文書の中で言及すらされていないが、注目を浴びているとし、「プーチン氏やロシア、わが国、われわれの安定、近く行われるわれわれの選挙が、状況を不安定化させるための主要な標的だからだ」と述べた。

  ペーパーカンパニー設立を手掛けるパナマの法律事務所モサック・フォンセカから入手した文書を「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)が3日公表したところによると、プーチン大統領と結び付きがある人々や企業に関係する少なくとも20億ドルの取引が記録されている。ロシアの国営メディアはこのリポートにほとんど注目していないものの、ロシア政府に批判的な独立系の媒体はこの情報を大々的に報道している。プーチン氏の側近が関与する汚職疑惑についてはこれまでも表面化してきたが、ICIJが公表した情報はこれまでで最も重大な疑惑となる。

  ロシア2位の銀行である国営VTBグループのアンドレイ・コスティン最高経営責任者(CEO)は4日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、プーチン氏は「全く関与していない。でたらめだ」と発言。同行がキプロスの子会社を通じてプーチン大統領の親しい友人に無担保融資を行ったとするICIJ公表文書を認めないと一蹴した。

原題:Offshore Claims Target Putin to Destabilize Russia, Kremlin Says (抜粋)

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