ECBは低インフレリスクに「強力な」対応継続する-プラート理事

欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の低インフレが固定化するリスクに対して必要に応じ「強力な」対応を続けると、プラート理事が言明した。

  同理事は4日ローマでの講演で、「今日の長期にわたる低インフレ環境は目標未満のインフレ率が固定化するリスクを高めた。低インフレ定着は経済に深い打撃を与える」と指摘。「目標達成に向けわれわれが強力に対応してきたのはこのためであり、将来も必要ならばそれを続ける」と表明した。

  ECBは3月に、債券購入規模の月間800億ユーロ(約10兆1500億円)への増額や購入対象に社債を含めることを決定した。

  プラート理事は「原油の急落があったそれまでと異なり、総合インフレ率がECBの目指す水準に戻る時期が繰り返し先延ばしされたという証拠が積み上がる中で、インフレ期待が安定を失うリスクがあった」と説明。「そのような展開に歯止めを掛けるには、十分な規模で断固とした追加政策による対応が必要だった。それがなければ、インフレ期待がより低い水準に落ち着いてしまう可能性を排除できなかっただろう」と論じた。

  ECBのチーフエコノミストであるプラート理事は3月18日に、追加利下げは可能であり物価が上昇に転じない場合は一段の刺激措置を辞さないと述べていた。この日の講演内容も同様の姿勢を強調するものだった。

  プラート理事はまた、政府の取り組み欠如の中でECBが政策の手を広げ過ぎているとの批判に反論し、物価安定は持続的成長の必要条件にすぎないと語った。他の政策もそれぞれの役割を担うべきだとしつつ、「より優れた政策ミックスが必要だからと言って、中銀の責務が脅かされている時に中銀が行動しない言い訳にはならない」との考えを示した。

  講演後に記者団に、「中銀が受け身でいることはできない。下振れリスクが顕在化すれば責務達成の決意を持って引き続き行動する」と話した。

  

原題:ECB to Keep Up Forceful Action on Price Risks, Praet Says (2)(抜粋)

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