外為取引1位のシティ、ドル買いは尚早-雇用堅調は金利見通し変えず

外為取引でシェア世界一の米銀シティグループは、ドル相場が9カ月ぶり安値となり経済指標は予想を上回っていても、ドルを買うのは時期尚早だとの見方を示した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグのドル・スポット指数は先週1.6%下落。3月31日には昨年6月末以来の安値を付けた。4月1日に発表された3月の米雇用統計では雇用者数の伸びが予想を上回り賃金も増加したが、ドルを上昇させるには至らなかった。

  シティの外為ストラテジスト、トッド・エルマー氏(シンガポール在勤)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーらは金利決定に当たり、米国の経済指標改善よりも、世界の金融環境の方を重視するようになっていると指摘。

  同氏は「データの堅調にもかかわらず、ドルの足場は弱い。6月利上げの可能性を市場が真剣に捉え始めるまではドル安がトレンドになるだろう」とブルームバーグ・ニュースに語った。米国と他の国・地域との政策乖離(かいり)見通しに基づくドル買いは年内に復活するかもしれないが、今のところ「経済データの改善に足並みをそろえた米金融当局からの確言が得られていない」と付け加えた。

原題:Top Currency Trader Says Too Soon to Buy Dollars Despite Data(抜粋)

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