【個別銘柄】シャープ高い、自動車や百貨店が下落、カネカは大幅高

4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

   シャープ(6753):前営業日比4%高の130円。2日に台湾の鴻海精密工業と買収契約に調印した。鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は大阪府内で行った会見で、3月31日に保証金として1000億円を支払ったことを明らかにしたうえで、今後は次世代の液晶技術や有機ELなどに投資することで早期に収支改善を図りたいと述べた。野村証券は両社のトップが今回の提携の背景や意義について公的な場で語ったことで、株式市場における不透明感も一定程度は改善したと評価した。

  自動車株:トヨタ自動車(7203)が2.5%安の5625円、日産自動車(7201)が2.8%安の969.5円、富士重工業(7270)が3.9%安の3650円など。米国の雇用統計を受けてきょうの為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=111円32銭と2週間ぶりの ドル安・円高水準となった。クレディ・スイス証券ではグローバル自動車需要が不透明感を増している上、為替市場の円高反転から投資魅力は薄れたと判断、自動車セクターの投資判断を「マーケットウエート」へ引き下げた。輸送用機器は東証1部業種別下落率1位。

  百貨店株:松屋(8237)が4.7%安の918円、J.フロント リテイリング(3086)が4.4%安の1383円、高島屋(8233)が3.2%安の880円、三越伊勢丹ホールディングス(3099)が2.6%安の1244円など。3月下旬に気温が低くなり春物衣料品やファッション雑貨などが振るわず売上高が軒並み減少した。各社の3月売上高は、松屋が前年同月比2.2%減、Jフロントは同7.1%減、高島屋は同1.2%減、三越伊勢丹は同3.1%減。

  カネカ(4118):6.8%高の985円。愛知工業大学の教授と100倍以上高速に充電できるリチウムイオン電池を開発したと4日付の日本経済新聞朝刊が報じた。電極に独自開発の有機材料を使用、携帯端末やウエアラブル機器、電気自動車などの用途に向け5年以内の実用化を目指すという。野村証券は、実用化には数年がかかるとみられるが、新素材の活用にも注目できるだろうとの見方を示した。

  第一三共(4568):4%高の2485.5円。大和証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」、目標株価は2000円から2500円に引き上げた。同社が3月31日に発表した2020年度を最終年度とする中期経営計画を受けて、当面は費用抑制強化による利益水準維持や株主還元水準の上昇が評価され、株価調整には時間を要する公算が大きくなったと判断。同証による業績予想を上方修正した。

  野村ホールディングス(8604):2.8%安の466.4円。ドイツ証券は1-3月決算で赤字が見込まれると指摘した。

  電力株:東京電力ホールディングス(9501)が2.7%高の611円、関西電力(9503)が1.7%高の969.8円など電力株が総じて高い。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は東電の収益が近年、改善傾向にあることからアウトルックを「安定的」から「ポジティブ」に変更。また、ゴールドマン・サックス証券は、電力小売自由化に伴う既存電力からの顧客移動はゆるやかに進むとの見方で良いと指摘した。

  すかいらーく(3197):4.3%高の1503円。大和証券は1日付で投資判断「アウトパフォーム」で調査を開始した。顧客消費動向の分析力と食材調達力、セントラルキッチンを持つことが同社の強みで、消費者ニーズへの柔軟な対応で既存店の成長が続く見通しと分析。目標株価は1900円を付与した。

  象印マホービン(7965):9.5%高の1935円。2016年11月期の営業利益予想を86億円から前期比6.2%増の108億円に上方修正すると発表した。北米や中国での販売好調で海外売上高比率が上昇、国内では炊飯ジャーなど主力製品の採算改善で売上総利益率が向上していることが寄与する。

  テクノプロ・ホールディングス(6028):6%安の3190円。ドイツ銀行を割当先として普通株と新株予約権を発行し、最大約103億円を調達すると発表。1株価値の希薄化が嫌気された。

  ネオス(3627):5.6%安の527円。16年2月期営業利益は7700万円と従来計画1億5000万円から49%下振れしたようだと発表した。ゲーム市場への参入やビジネスコミュニケーションの新製品の投入が遅延したため、立ち上げコストに見合う売上高を計上できなかった。

  ジーンズメイト(7448):6.3%安の192円。16年2月期営業損益は6億6300万円の赤字に転落したと発表した。前の期は3100万円の黒字。年末年始を中心に暖冬傾向だったためアウターやマフラーなど防寒商品が苦戦し減収を余儀なくされた。

  サカイ引越センター(9039):8.7%安の3060円。4日午前に発表した3月の売上高速報は前年同月比5.5%減だった。前年実績を下回るのは16年3月期で初めてとなる。

  ソディック(6143):6.7%高の842円。発行済み株式総数の7%に相当する350万株、金額で30億円を上限に自己株を取得すると発表した。期間は20日から6月20日まで。

  レーサム(8890):13%安の851円。16年3月期の営業利益は前の期比9.5%減の54億円になったようだと発表した。従来計画の79億円を下回る。期初に見込んでいた100億円以上の大型物件の売却時期を次期以降にしたため資産運用事業の売り上げが減少した。32円を計画していた期末配当は22円に減額した。

  ネットワンシステムズ(7518):6%安の550円。ジェフリーズ証券は1日付で投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。目標株価は700円から550円に変更。

  ローツェ(6323):6.5%高の799円。韓国子会社がディスプレイ製造装置を受注したと発表。総額約28億円で、4月11日公表予定の連結業績予想に織り込むとしている。

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