人気の高いVIX連動証券の取引、奏功せず-過去最大2200億円が流入

  • 投資家はここ6週間でVIX連動上場投資証券に資金を投入
  • 同証券はこの期間に価値の半分を失った

株式市場で最も人気の高い証券の一角であるS&P500種株価指数のボラティリティ(変動性)連動上場投資証券(ETN)の取引は、大きく当てが外れる結果となった。

  投資家はここ6週間で、シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)に連動するETNに過去最大20億ドル(約2200億円)を投入。同ETNは株式のように売買され、相場変動が高まった時に上昇する。米株の反発を背景に、同ETNはこの期間に価値の半分を失った。

  1日の売買高が通常アップル株やマイクロソフト株の2倍に上る同ETNの取引で、弱気派は繰り返し打撃を受けてきたが、3月ほど大規模に膨らむことは珍しい。市場のタイミングを計ることに伴う危険性を証明しているほか、ここ2年間の米株の回復力が最も熟練したトレーダーの不意を突いたことを示している。

  インタラクティブ・ブローカーズ・グループのマーケットメーキング部門ティンバー・ヒルの株式リスクマネジャー、スティーブ・ソスニック氏は、「こうしたコンセンサス取引が特に逆張りの場合、奏功しないことが多い」と指摘した。

  米株の強気相場が続く中、同ETNの取引は大幅に増えている。同ETNで最大の「iパスS&P500VIX短期先物ETN」の年初来の1日当たり平均売買高は8000万口余りと、昨年の5700万口から増加。同ETNの取引開始から2年後の2011年時点、1日当たりの平均売買高は200万口未満だった。

原題:Smart Money Flunks Out as $2 Billion of VIX Bets Come Asunder(抜粋)

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