JPモルガン元米国債取引トップを当局が調査、1月に退職-関係者

米銀JPモルガン・チェースの元米国債トレーディング責任者アンディ・ロンバラ氏ともう1人のトレーダーの退職の原因となった規則違反の疑いをめぐり、米証券取引委員会(SEC)と米金融取引業規制機構(FINRA)が調査を進めている。事情に詳しい関係者の1人が明らかにした。

  FINRAの公開雇用記録によれば、ロンバラ氏ら2人はJPモルガンの「ある管理プロセスを順守しなかった」と認定され、今年1月に「退職を承認」された。調査の非公開を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、米証券取引委員会(SEC)もこの件で予備的な調査を開始した。

  SECの報道官と、ロンバラ氏の代理人の弁護士に通常の業務時間外にメッセージを残したが、これまでのところ返答はない。

  英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、オンライン版)が3日先に報じたところでは、トレーダー2人は、米国債の元本と利札部分を分離して販売する「ストリップス債」の取引損失に備える流動性準備について、JPモルガンの評価委員会と意見が衝突したことで退職した。

  同紙によると、2人は流動性準備の積み増しを行いたいと考え、評価委を説得しようとしたが、JPモルガンは彼らがそれを望む訳が把握できず、手続き違反と認定した。SECは、さらに行動を起こす理由があるかどうか結論に至っていない可能性がある。

  FTが事情に詳しい匿名の関係者1人からの情報を引用して伝えたところでは、2人の退職に関するJPモルガンの情報開示の状況についても、FINRAが調査を行っている。FINRAの広報担当ミシェル・オン氏は、コメントを控えている。

原題:Top JPMorgan Treasuries Trader’s Exit Said to Draw SEC Inquiry(抜粋)

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