【個別銘柄】調印シャープ高い、カネカや電力株が上昇、ネオスは下落

4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の午前終値は次の通り。

  シャープ(6753):前営業日比5.6%高の132円。2日に台湾の鴻海精密工業と買収契約に調印した。鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は大阪府内で行った会見で、3月31日に保証金として1000億円を支払ったことを明らかにしたうえで、今後は次世代の液晶技術や有機ELなどに投資することで早期に収支改善を図りたいと述べた。野村証券は両社のトップが今回の提携の背景や意義について公的な場で語ったことで、株式市場における不透明感も一定程度は改善したと評価した。

  カネカ(4118):11%高の1025円。愛知工業大学の教授と100倍以上高速に充電できるリチウムイオン電池を開発したと4日付の日本経済新聞朝刊が報じた。電極に独自開発の有機材料を使用、携帯端末やウエアラブル機器、電気自動車などの用途に向け5年以内の実用化を目指すという。野村証券は、実用化には数年がかかるとみられるが、新素材の活用にも注目できるだろうとの見方を示した。

  電力株:東京電力ホールディングス(9501)が3.2%高の614円、関西電力(9503)が2.3%高の976.1円など電力株が総じて高い。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は東電の収益が近年、改善傾向にあることからアウトルックを「安定的」から「ポジティブ」に変更。また、ゴールドマン・サックス証券は、電力小売自由化に伴う既存電力からの顧客移動はゆるやかに進むとの見方で良いと指摘した。

  すかいらーく(3197):4.1%高の1500円。大和証券は1日付で投資判断「アウトパフォーム」で調査を開始した。顧客消費動向の分析力と食材調達力、セントラルキッチンを持つことが同社の強みで、消費者ニーズへの柔軟な対応で既存店の成長が続く見通しと分析。目標株価は1900円を付与した。

  象印マホービン(7965):12%高の1985円。2016年11月期の営業利益予想を86億円から前期比6.2%増の108億円に上方修正すると発表した。北米や中国での販売好調で海外売上高比率が上昇、国内では炊飯ジャーなど主力製品の採算改善で売上総利益率が向上していることが寄与する。

  テクノプロ・ホールディングス(6028):4.4%安の3245円。ドイツ銀行を割当先として普通株と新株予約権を発行し、最大約103億円を調達すると発表。1株価値の希薄化が嫌気された。

  第一三共(4568):4.8%高の2505.5円。大和証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」、目標株価は2000円から2500円に引き上げた。同社が3月31日に発表した20年度を最終年度とする中期経営計画を受けて、当面は費用抑制強化による利益水準維持や株主還元水準の上昇が評価され、株価調整には時間を要する公算が大きくなったと判断。同証による業績予想を上方修正した。

  ネオス(3627):6.5%安の522円。16年2月期営業利益の速報値は7700万円と従来計画1億5000万円から49%下振れした。ゲーム市場への参入やビジネスコミュニケーションの新製品の投入が遅延したため、立ち上げコストに見合う売上高を計上できなかった。

  GMOペイメントゲートウェイ(3769):2.7%高の7550円。1日から開始した福岡市の個人住民税、軽自動車税などクレジットカード納付での決済処理サービス提供について、ゴールドマン・サックス証券は、昨年度スタートの東京都税の支払いサイトの横展開で、Eコマース境界線の拡大戦略の具体的事例として評価した。

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