銀行債などに投資の米ファンド、成績首位に-悲惨な昨年から回復

更新日時
  • ルーミス・セイレスのファンドのリターン、トップのプラス5.3%
  • ラッセルとイートン・バンスのファンドがそれぞれ2位、3位

米資産運用会社ルーミス・セイレスのスコット・サービス氏とその同僚は、少なくとも1ー3月(第1四半期)については、運用成績トップを名乗ることができる。

  2015年は石油や商品関連の大きなポジションにより信用危機以来最悪の年となったものの、15億4000万ドル(約1700億円)規模の「ルーミス・セイレス・グローバル・ボンド・ファンド」の運用者は驚くべき回復を遂げた。今年の株安局面のまっただ中に、銀行と資源会社の債券に投資することで、同ファンドはブルームバーグが調査対象とする同様のファンドの99%を上回る成績を上げた。ラッセル・インベストメンツとイートン・バンスのファンドがそれぞれ2位、3位に入った。これらのファンドは全て、不振業界に投資することで1ー3月に利益を上げた。

  これを投資手腕ではなく、単なる運のおかげにすぎないと片付ける意見もあるかもしれない。結局のところ、ほぼ全ての高利回り債がここ数週間、商品相場高に伴い上昇しているからだ。しかし、同ファンドの共同運用者のサービス氏は、各中央銀行の緩和政策により今後数カ月にわたり高リスク資産への需要が続くと自信を示している。また、英国が欧州連合(EU)から離脱するか残留するかにかかわらず、同国の金融機関への打撃は限定的にとどまり、HSBCホールディングスなどの債券が魅力的な選択肢になるとの見方を示した。

  サービス氏は、中銀の刺激策のため国債利回りがゼロまたはそれを下回る水準に向けて低下するのに伴い、「社債の需要増加が見込まれる」と指摘した。

  同ファンドは米国債などの国債から離れ、今は資産の40%近くを社債に配分しているとサービス氏は説明。これはベンチマークの2倍に相当するという。ブルームバーグ集計のデータによると、同ファンドの銀行や保険会社の債券への配分比率は15%余りと、バークレイズ・グローバル・アグリゲート指数の11%を上回った。

  この戦略のおかげで、投資適格級債を中心に投資するがジャンク(投資不適格級)債や新興市場にも投資可能なルーミスのファンドのリターンはプラス5.3%となった。これは同様のファンドの平均リターン(プラス1.8%)のほぼ3倍で、同様の米債券ファンド189本でトップ。 

  今回のランキングの対象は、運用資産が5億ドル以上で、さまざまな国や格付けの資産に投資可能なアクティブ運用の米オープンエンド型ミューチュアルファンド。

原題:After a Disastrous Year, These Bond Traders Become World-Beaters(抜粋)

(5、6段落目に詳細を追加して更新します.)
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