225兆円超えるメガファンド、サウジ脱石油戦略の突破口に-副皇太子

  • 最終的にはアップルなどの時価総額上位企業を複数買える規模に
  • アラムコIPOは2018年実施、早ければ17年に前倒しも

サウジアラビアは石油の時代終幕に備え、世界最大の政府系ファンド(SWF)を経済の中心に据えることで原油依存からの脱却を図る。

  ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子(30)は5時間に及んだブルームバーグとのインタビューで、最終的に2兆ドル(約225兆円)を超える規模となるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)を原油依存脱却の糸口にする構想を語った。この戦略の一環として、国営石油のサウジアラムコ持ち株会社の株式を売却し、同社を石油大手から複合的工業企業に変身させる考えを説明した。新規株式公開(IPO)は早ければ2017年に実施、現在のところは5%未満の株式売却を計画しているという。

Mohammed Bin Salman interviewed on March 30.

Source: Saudi Arabia’s Royal Court

  「アラムコIPOとPIFへの株式移管によって、サウジの歳入の源は厳密には原油から投資に変わる」と副皇太子は述べた。リヤドの王宮で行われたインタビューは3月31日の午前4時に終わった。「今は投資先の多様化という選択肢が残されている。従って20年後には、サウジは石油に大きく依存する経済ではなくなる」と述べた。

  サウジで石油が発見されてもうすぐ80年。サルマン国王の息子は世界最大の原油輸出国を次の時代に適した経済国家に変身させようとしている。この戦略が形になるにつれ、数十年にわたる政府からの援助に慣れている保守派層はその変化のスピードに衝撃を受けるかもしれない。

  アラムコの株式売却は早くて17年、遅くとも18年に実施する計画だと副皇太子は述べた。PIFはいずれ経済における主役を担うことになり、国内外で資金を投じる方針だ。その規模は株式時価総額で世界トップのアップルとグーグルの親会社アルファベット、マイクロソフト、バークシャー・ハサウェイを買えるほどの大きさになる。

  PIF理事会のヤシル・アルルマヤン事務局長によれば、同ファンドは2020年までに国外投資比率を資金の50%に引き上げる計画。現在は5%だという。

原題:Saudi Arabia Plans $2 Trillion Megafund to Dwarf All Its Rivals(抜粋)

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