【FRB要人発言録】利上げへの慎重姿勢、特に正当化される-議長

3月28日から4月3日までの米連邦準備制度理事会(FRB)要人の主な発言は以下の通り(記事全文は発言者の氏名をクリックしてください)。

<4月1日>
メスター・クリーブランド連銀総裁(ニューヨークで1日に行われた講演後の質疑で):必要とあれば追加刺激の手段がある。(マイナス金利について)活発な討議は行われていない。

メスター・クリーブランド連銀総裁(ニューヨークで講演):見通しに影響しない金融市場のボラティリティを考慮して利上げを見合わせれば、将来において当初の見込みより積極的に利上げせざるを得なくなった場合に一層のボラティリティをもたらす可能性がある。

メスター・クリーブランド連銀総裁(FOXビジネス・ネットワークとのインタビューで):正常化に向けた緩やかな軌道を進むのが適切だと考えられる。緩やかなというのが大事な言葉だ。先送りし過ぎて後にあまり緩やかではない行動を取る必要性を避けられるという意味で、緩やかに進めるということは大いに納得が行く。

<3月31日>
ダドリー・ニューヨーク連銀総裁(バージニア州レキシントンで講演):われわれは金融政策の緩やかな正常化を続けると思う。

ダドリー・ニューヨーク連銀総裁(バージニア州レキシントンで講演):われわれは雇用とインフレの目標に関してかなり前進した。またバランスシートが非常に大きくなる中でも、金融政策をコントロールするためにわれわれが策定した手段が効果的であることが示された。

<3月30日>
エバンス・シカゴ連銀総裁(CNBCテレビのインタビューで発言):6月に利上げするとすれば、その判断はこれまで見られたような労働市場の一層の改善という点に基づくことになる。経済は十分力強くなるというのが私の評価で、年内に2回の利上げがあるだろう。経済情勢が予想より良ければ、2回を上回ることも十分あり得る。

エバンス・シカゴ連銀総裁(ニューヨークで講演):例えば連邦公開市場委員会(FOMC)が3月に発表した予測中央値で示されたように、向こう3年間の金融政策正常化は非常に低い軌道をたどるのが最も適切だろう。

<3月29日>
ジョージ・カンザスシティー連銀総裁(市民団体フェドアップ・コー リションが、カンザス州ウィチタで開かれた会合でのジョージ総裁の発言録を公表):われわれは米経済の成長が続くことを望んでいるが、持続可能な形で成長させる必要がある。私が提唱しているのは、景気過熱を認識した時点で極めて迅速な対応を迫られるほど、行き過ぎが進行しないようにすることだ。

イエレンFRB議長(ニューヨークのエコノミッククラブで講演):連邦公開市場委員会(FOMC)が政策調整を慎重に進めるのが適切だと私は考えている。フェデラルファンド(FF)金利が極めて低い状態にあり、経済の混乱に対応するためFOMCが伝統的な金融政策を活用する能力は非対称であるとの理由から、この慎重姿勢は特に正当化される。

イエレンFRB議長(ニューヨークのエコノミッククラブでの講演後に):米経済の前進の仕方は申し分ない。

カプラン・ダラス連銀総裁(テキサス州オースティンで講演):金融緩和策は段階的に解除される。針路を反転させたり、下限制約を再び試さざるを得ない状況を望んでいないためだ。

カプラン・ダラス連銀総裁(テキサス州オースティンで講演後、記者団に):注意深く、慎重に、あるいは辛抱強くといった表現を私は用いながらも、金融緩和策の解除に向かっていることを確認したいと考えている。

ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(シンガポールでの講演テキストで):当局は昨年12月に小幅な利上げで最初の小さなステップを踏み出した。今後のペースは繰り返し表明しているように緩やかで思慮深いものとなる。

ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(アメリカン・バンカー誌のインタビューで):他の年と比較して今年リセッションに陥る可能性が特に高い兆候は全く見られない。結局同じ動きであればどの会合で行動を起こしても、経済に対する影響に変わりはない。2年後の金利が今よりも上昇しているのか、またどれほど上昇するのかが問題だ。

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