ドル強気派パイオニアのウパダヤ氏、敗北認める-イエレン議長発言で

パイオニア・インベストメンツの通貨戦略ディレクター、パレシュ・ウパダヤ氏は当面、ドルを手放すことにした。同氏は少なくとも向こう3カ月間は、ドル高を見込んだ取引は手控える。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が3月29日、世界経済のリスクが高まったことを理由に「慎重に進む」と発言し、ドルが四半期ベースで約5年ぶりの下落となったためだ。

  ウパダヤ氏(ボストン在勤)は1日の電話インタビューで、「私は2年余りドルに強気だったが、イエレン議長の講演を受けて正式に敗北を認める」とした上で、「基本的にドル・ロングのポジションを手じまう」と語った。パイオニアの運用資産額は約2360億ドル(約26兆円)。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者が最新の経済予測で利上げ見通しを下方修正したことが響き、ドルの指数は3月に3.9%下げてやはり約5年ぶりの大幅低下を記録した。ドルはこれに先立つ2カ月間、他国・地域の金融当局が追加の刺激策を講じる中で、米金融当局も引き締めを手控えるとの観測を背景に既に下落基調にあった。

  ドルは今週、対ユーロで2%安の1ユーロ=1.1391ドルと2月5日以来の大幅安となったほか、対円では0.8%安の1ドル=111円69銭に下げていた。ウパダヤ氏はドルが向こう6-12週間にユーロに対して1.15-1.20ドルのレンジに下落すると見込んでいる。

原題:Pioneer Abandons Bullish Dollar Bets on Yellen’s Rates Caution(抜粋)

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