米クリーブランド連銀総裁:長過ぎる追加利上げ見合わせはリスク

米クリーブランド連銀のメスター総裁は、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りの判断を支持したと述べた。その上で、景気の見通しに変化がない場合は追加利上げまで長く待ち過ぎるべきではないとの見解を示した。

  メスター総裁は1日、ニューヨークで講演。事前に配布された原稿によると、政策引き締めに関して当局はまだ後手に回ってはいないと指摘。その上で、「見通しに影響しない金融市場のボラティリティを考慮して利上げを見合わせれば、将来において当初の見込みより積極的に利上げせざるを得なくなった場合に一層のボラティリティをもたらす可能性がある」と述べた。総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。

  米労働省がこの日発表した3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が21万5000人増となった。また失業率は5%と、前月の4.9%から上昇した。労働力人口に復帰した人が増えたことが背景にある。  

  メスター総裁は、3月のFOMC会合前に提出した最新の予測で2016年の米成長率予想を若干引き下げたことを明らかにした。

  総裁は「今年の成長率は2.25ー2.5%に加速すると見込んでいる」と説明。「前回の予想から若干下向きに修正しており、これは10ー12月(第4四半期)に見られた弱さと、金融環境の若干の引き締まりを反映している。第4四半期の弱さは、2016年に入る上で経済の勢いがやや弱まっていたことを示唆している。また金融環境の引き締まりは、諸外国の多少の成長減速も反映している」と述べた。

原題:Mester Cautions Against Delaying Fed Rate Increases for Too Long(抜粋)

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