欧州債(1日):スペイン債、独債とのスプレッド縮小-ECBへの期待で

1日の欧州債市場ではスペイン国債が週間ベースで上昇した。昨年12月から政権不在で、2015年の財政赤字目標は未達、格付け見直しの引き下げがささやかれたスペインだが、今週は欧州債の指標とされるドイツ国債を上回るパフォーマンスとなった。

  欧州中央銀行(ECB)が資産購入プログラムの月間購入額を200億ユーロ拡大することから、スペイン10年債は同年限のイタリア国債と共に今週買われた。

  コメルツ銀行(フランクフルト)のシニアストラテジストであるマルクス・コッホ氏は顧客向けリポートで、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペインの格付け見通しをネガティブにする可能性は50%強だと指摘。S&Pは株式市場の引け後、同国の格付けを「BBB+」、アウトルックを「安定的」でそれぞれ維持すると発表した。

  こうした懸念もスペイン10年債の妨げとならず、ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は今週4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小の130bpと、3月11日終了週以降で初めて縮まった。

  SEBのシニア金利ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(フランクフルト在勤)は、ECBの「月間購入額が拡大することを念頭に置くと、スペイン国債に対して過度に悲観的になることは難しい」とし、「格付け見通し引き下げの場合でも、実際に格下げされるまで時間がかかるほか、そうなってもまだ投資適格級だ。QEによる周辺国債のスプレッド縮小が重要な相場要因だ」と語った。

  ロンドン時間午後4時30分現在、スペイン10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.44%。前週末比では9bp下げた。同国債価格(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は104.755。

  イタリア10年債利回りは1.22%で、これもほぼ横ばい。今週は8bp低下し、ドイツ10年債とのスプレッドは109bpに縮小した。ドイツ10年債利回りはこの日、2bp下げて0.13%。

原題:Spanish Bond Spread Narrows as ECB QE Boost Outshines Ratings(抜粋)

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