雇用統計で米経済の回復力見極めへ-外需不振が足かせか

  • 3月の非農業部門雇用者数は20万6000人増と伸び鈍化へ
  • ISM非製造業の雇用指数が採用鈍化を示唆か

3月の米雇用統計を受けて金利に関する米連邦準備制度の当面の考え方が揺らぐ可能性があると考えているなら、やめた方がいい。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、追加利上げよりも先に景気を上向かせる意欲を今週示し、雇用が大きく伸びたとしても4月に利上げに向かうことはなさそうだ。むしろ3月の雇用統計は、米経済にのしかかる世界的な需要不振という障害に労働市場が屈服しているかどうかを見極める尺度となろう。

  クレディ・スイス・セキュリティーズの米国担当エコノミスト、ダナ・サポータ氏は「海外情勢に不安がある時期をこれまで何度か経験したが、雇用は無傷で切り抜けたようだ。海外の影響で米国の労働市場が短期的に弱くなるとは予想していないが、仮にそうなれば景気回復全体の強さがリスクにさらされる」と分析した。

  労働省は1日午前8時30分(日本時間同午後9時30分)に雇用統計を発表する。ブルームバーグが集計したエコノミスト84人の予想中央値では、3月の非農業部門雇用者数は前月比約20万人増。2月は24万2000人増だった。

  サポータ氏は「完全雇用に近づいており、月間20万人を上回る雇用増加ペースを維持することは難しい」と述べ、このため伸びが多少緩やかになると予想。コンセンサスに近い数字であれば、「力強く健全な労働市場を示すことになろう」と指摘した。

  一方、雇用伸び悩みのリスクが供給管理協会(ISM)の非製造業指数で示唆されている。ISMの景況指数の雇用項目の指数は1月と2月に急低下し、2月は2年ぶりに縮小を示した。ファクト・アンド・オピニオン・エコノミクスのロバート・ブルスカ社長は、サービス業界は雇用で最大のシェアを占めるだけに雇用の警戒信号かもしれないとの見方を示した。

原題:Payroll Report Will Help Gauge U.S. Resilience to Global Drags(抜粋)

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