欧州債:ドイツ国債、四半期ベースで急伸-危機以来の大幅上昇

  • 独10年債利回りの年初来の下げ幅、2011年以降で最大
  • ユーロ圏インフレ下落もドイツ国債を後押し

31日の欧州債市場ではドイツ国債が前日からほぼ変わらずだったものの、四半期ベースではユーロ存続をめぐる危機感が高まった時以来の好パフォーマンスとなった。

  ユーロ圏分裂をめぐる議論は今やほぼないが、別の理由からドイツ国債に安全を求める動きが続いている。この日発表された3月の域内インフレ率は2カ月連続でマイナスとなり、欧州中央銀行(ECB)の流動性供給策が思うように景気を押し上げることができていない兆しを示した。

  ECBの支援策それ自体は需要を生み出している。ECBが10日の会合で主要金利全てを引き下げ、資産の月間購入額を200億ユーロ拡大するなどの政策パッケージを発表して以来、とりわけスペインやイタリアなど比較的利回りの高い国債は上げ基調にある。

  DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は、欧州債は「概して1-3月(第1四半期)に好調だった」とし、「ECBの利下げ決定が周辺国債の上昇を誘発した」と語った。

  ドイツ10年債利回りは年初来で47ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。これは四半期ベースで2011年7-9月(第3四半期)以来の大きな下げだ。

  ロンドン時間午後4時11分現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.16%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は103.335。この日はユーロ圏の消費者物価統計が発表されたほか、2月のドイツ小売売上高が予想に反して低下した。

  ユーロ圏全体の国債の今年に入ってからのリターンはプラス3.4%と、ECBが量的緩和(QE)を開始したばかりだった前年同期以来の大きさとなっている。

原題:Last Time German Bonds Did This Well the Euro Area Was in Crisis(抜粋)

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