パナソニック株が3年5カ月ぶり下落率、今期の減収減益を予想

更新日時
  • 一時、前日比13%安となる899.4円まで売られた
  • 営業利益目標3750億円目標、車載や住宅の先行投資で固定費増加

パナソニック株が3年5カ月ぶりの日中下落率となった。3月31日に行われた事業方針発表会で、今期(2017年3月期)が減収減益になる見通しだと発表した。

  株価は一時、前日比13%安となる899.4円まで売られ、12年11月以来の日中下落率となった。終値は同12%安の908.1円。

  31日の発表資料によると、今期の連結営業利益目標は3750億円(前期計画は4100億円)。車載や住宅事業分野での先行投資に伴う固定費が約500億円増加する見通しだ。売上高目標は7兆5000億円(同7兆5500億円)。

  19年3月期に10兆円の売上高を目指すとしてきたが、撤回する。中国など新興国の景気が減速したことなどから、2月に業績予想の下方修正を強いられていた。買収などの戦略投資に1兆円規模の資金を振り向ける方針は継続し、高成長事業に投資を集中する。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリスト、宮本武郎氏は31日付リポートで、減益が「ネガティブに受け止められよう」と分析。環境の変化に対し、「対応力が強化される道筋が見えにくい」と記載した。

  津賀一宏社長は売上高10兆円目標の撤回に関連し、下方修正で「発射台が下がった」とし、「成長戦略は継続するが、より適切なターゲットに改める」と話した。19年3月期の営業利益目標は5000億円、純利益目標は2500億円以上とした。

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