1-3月に低迷した中国本土株、回復の兆し-好材料をチャートで検証

  • 今月の値上がりで1-3月の上海総合指数の下落率は約15%に縮小
  • 信用取引融資と取引口座開設数、ボラティリティの動向がプラス材料

1-3月(第1四半期)の世界の主要株価指数で値下がりが最も大きかった中国本土株の指標、上海総合指数は、年初の大幅な下げが響いて同四半期を約15%安で終えようとしている。しかし、3月は持ち直しが目立った。

  約12%上昇した今月の上海株の勢いは4月も続くかもしれない。そのことを示唆する信用取引融資の伸びや取引口座開設数の増加、ボラティリティ(変動性)の低下などの主なデータを以下で検証する。

  レバレッジは高まっており、昨年大きく損失を被った個人投資家は徐々に自信を取り戻しつつあるようだ。2015年の株価上昇時の原動力となった信用取引融資の残高は、16日に付けた1年3カ月ぶりの低水準から約6%増えて約8740億元(約15兆1800億円)に達した。政府系の機関は証券各社に顧客の信用取引資金として一部融資の提供を再開しており、相場下落に歯止めをかけるため政策が緩められていることを示唆している。

  ボラティリティが低下している。上海総合指数の30日ベースのボラティリティは2月に4カ月ぶりの高水準まで上昇してから下がっている。ボラティリティは、当局が大幅な相場変動の抑制を目的にサーキットブレーカー制度を導入した1月初めから上昇し始めていた。結局、サーキットブレーカーを導入した最初の週に相場急落で2回にわたり売買が停止され、同制度は裏目に出た。

  小型株の指標である創業板(チャイネクスト)指数が今月、2月の安値から20%上昇し、再び強気相場入りした。テクノロジーと消費者関連株中心のチャイネクスト指数は上海総合指数の先行指標となっており、昨年10月にチャイネクスト指数が強気相場入りすると1カ月後に上海株も強気相場入りし、上海株が弱気相場入りする1週間前にチャイネクスト指数は弱気相場に入っていた。

  信用取引の回復と株式相場の持ち直しで取引口座を開く人々が増え、新規口座数は25日終了週に53万5000件と9カ月ぶりの高水準に達した。株式売買の80%は個人投資家が占めている。

  ブルームバーグの集計データによると、上海総合指数のバリュエーション(株価評価)は昨年6月の水準からほぼ40%下がっているが、それでもMSCI新興市場指数に比べて15%割高だ。ブルームバーグが通期の利益予想をまとめている240の上海上場銘柄の約60%の利益が現時点で予想を下回っている。

原題:World’s Worst Stock Market Sees Recovery Signs: China in Charts(抜粋)

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