「小皇帝」が豪住宅価格を下支え-中国に住む親から資金援助

  • 中国人購入者の半数は資金援助を受けている-マクグラス
  • シドニーの住宅価格、昨年10月に過去最高を記録

オーストラリアの永住権を持つ会計士のハン・ファントンさんは昨年11月、メルボルンの寝室3つの住宅を93万豪ドル(約8000万円)で落札した。中国の一人っ子政策で登場した「小皇帝」と呼ばれる世代に属するハンさんは、中国に住む両親から全面的な資金援助を受け、他の60人近い入札者に競り勝った。

  ハンさん(32)は5カ月にわたる住まい探しの末、メルボルンのビジネス街から東に約30キロのリングウッドイーストで家を購入。敷地面積は688平方メートルだ。両親は購入資金を援助するため、北京にある築23年のアパート(寝室2つ)を810万元(約1億4000万円)で売却したという。

  29歳の妻と暮らすハンさんは電話インタビューで、「家庭を築くために家を買うのは中国の伝統だ」と述べ、「両親がいなければ、多額の住宅ローンを組むことは依然、難しいだろう」と語った。

  ハンさんのように中国の親族の援助を受ける住宅購入者は多く、価格急上昇が一服しつつある豪住宅市場を下支えしている。豪州で唯一の上場不動産仲介会社マクグラスによれば、中国系購入者の半数以上は中国在住の親族の資金援助を受けている。同社の中国デスクは2013年9月の発足以降、1億4000万豪ドル相当の住宅販売を支援した。

  住宅ローン金利が半世紀ぶりの低水準となる中で、オーストラリアの各州都の住宅価格は中国系など外国の購入者からの需要を追い風に約55%上昇した。調査会社コアロジックのデータによると、シドニーの住宅価格(中央値)は昨年10月に過去最高の80万豪ドルに達した。その後は、規制強化を受けた住宅ローン設定鈍化や5年ぶりの借り入れコスト上昇を背景に、値下がりしている。

原題:China’s Little Emperors Prop Up Aussie Housing With Parents’ Aid(抜粋)

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