ウォール街がマーケットリスクで国際金融当局と来月会合-関係者

更新日時
  • 世界の主要銀行に土壇場で追加的フィードバック提供の機会
  • 銀行業界はマーケット・リスクの最低所要自己資本の影響を懸念

ウォール街の金融機関が銀行規制の公表前に影響力を行使することは過去にもあったが、確定作業が完了したと考えられる時期を過ぎた後で、重要な資本要件を緩和すべきだと主張する機会が与えられることになりそうだ。

  米連邦準備制度理事会(FRB)とイングランド銀行(英中央銀行)を含む国際銀行監督当局者で構成するバーゼル銀行監督委員会は、債券やデリバティブ(金融派生商品)、他の証券のトレーディングから生じるリスクをカバーする「マーケット・リスクの最低所要自己資本」の最終規則を今年1月に公表した。

  事情を知る関係者3人によれば、バーゼル銀行監督委は、世界の主要銀行が最終規則に関する追加的なフィードバックを提供する機会を与える予定だ。資産価値が急落する状況を銀行が確実に乗り切るための今回の改定は、2019年1月1日に発効する。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、最終規則文書のインクが乾くか乾かないかというタイミングにもかかわらず、世界の主要銀行は来月ロンドンで開く会合で監督当局に不満を訴える計画だ。

  欧州を中心とする監督当局は、08年の金融危機以降に導入された多くの銀行規制について、その影響を再評価する意欲が高まっていることを示唆しており、今回の会合はそうした状況の中で開催される。資本の増強が銀行をより安全にするとはいえ、利益を思うように実現できない今の銀行にとって、資本規制は容易に飲み下すことができない苦い薬だ。

  バーゼル銀行監督委は、コメントを控えている。

原題:Banks Get Chance to Show Just-Finished Trading Rule Is Too Tough(抜粋)

(3段落目以降を追加して更新します.)
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