【個別銘柄】赤字転落シャープ下落、民泊関連は急伸、アンリツ安い

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31日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  シャープ(6753):前日比4.4%安の129円。2016年3月期の営業損益予想を100億円の黒字から1700億円の赤字に下方修正した。野村証券では足元の業績は想定を下回るペースで推移していると指摘、投資判断を「中立」から「ウエート下げ」、目標株価を160円から100円に引き下げた。17年3月期以降は構造改革による固定費の削減効果などで営業黒字化を見込むも、液晶事業の競争環境が想定以上に激化しているとし、同証の業績予想を下方修正した。

  民泊関連株:アパマンショップホールディングス(8889)が300円(20%)高の1782円、AMBITION(3300)が400円(24%)高の2102円といずれもストップ高。インベスターズクラウド(1435)が6.2%高の1万3440円、ハウスドゥ(3457)が10%高の2469円など。政府は30日、2020年に訪日外国人数を現在の2倍となる4000万人とする新たな目標を示した。30年には同3倍の6000万人を目指す。安倍晋三首相や有識者らがまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」には、宿泊施設不足の早急な解消や多様なニーズに合わせた宿泊施設の提供を促進する方針が盛り込まれ、民泊需要が高まると期待が広がった。

  アンリツ(6754):8.8%安の619円。16年3月期の営業利益予想を72億円から前期比45%減の60億円に下方修正すると30日発表した。市場予想は81億円。アジアでのスマートフォン端末製造市場の縮小などで受注・売り上げが想定を下回る。JPモルガン証券はモバイルマイグレーションが進展する中でも計測機器市場の縮小が続いており、業績回復には時間を要するとみる。来期の減配リスクは高まったと指摘した。

  大同特殊鋼(5471):2.7%安の390円。16年3月期の純利益予想を140億円から前期比45%減の60億円に下方修正した。市場予想は250億円だった。鉄鋼スラグ製品の調査、処理のために負担する予定の環境対策引当金繰入額53億円を特別損失として計上する。期末配当予想は5円から2円50銭に減額した。野村証券は特別損失53億円は予想以上の規模と指摘したうえで、一株当たり配当予想も下方修正され短期的にはネガティブ、とした。

  東芝(6502):5.8%高の219円。子会社の東芝ライフスタイル株式80.1%を約537億円で中国の美的集団グループに譲渡する契約を締結したと30日発表した。2016年度第1四半期に約900億円の税引き前利益計上する見込み。JPモルガン証券ではライフスタイルセグメントの構造改革進展はポジティブな印象、とみる。

  ミネベア(6479):2.8%高の878円。ミツミ電機(6767)と基本合意している経営統合について、30日に株式交換比率を発表した。ミツミ電1株に対しミネベア0.59株を割り当てる。JPモルガン証券では、ミネベアは4791万株(発行済み株式数の12%)をミツミ電株主に割り当てることになるが、自己株取得で割り当て株式を確保できるレベルとみられ、統合に伴う株式の希薄化リスクは軽減したと指摘した。一方、ミツミ電は16年3月期の営業損失見通しが46億円と従来計画から赤字幅が21億円拡大すると発表しており、株価は5.1%安の523円と続落した。

  メニコン(7780):3.9%高の3780円。いちよし経済研究所は30日付で投資判断「A(買い)」、フェアバリュー6000円で調査を開始した。独自の月定額会員制の「メルスプラン」の普及と出遅れていた1日使い捨てコンタクトレンズの拡大に伴う利益成長が中長期的に期待できると分析。16年3月期営業利益は前期比33%増の38億円と会社計画31億7500万円を上回ると試算、17年3月期は同研究所今期予想比26%増の48億円と2期連続で25%超の利益成長を予想した。

  マーベラス(7844):3.7%高の1010円。スマートフォン向けゲーム「剣と魔法のログレス いにしえの女神」の中国語・簡体字版を16年中に中国本土で配信することを決定したと31日午前に発表した。発表資料によると、日本国内でのダウンロード数は累計750万を超えているほか、海外では昨年10月から台湾・香港・マカオで配信を開始。市場拡大による業績への貢献を見込む買いが入った。同ゲームを共同開発したAiming(3911)は100円(18%)高の666円でストップ高。

  ブイキューブ(3681):11%安の1294円。メリルリンチ日本証券を割当先とする新株予約権を発行、最大45億円を調達すると発表した。買収資金やソフトウエア開発投資などに充当する。1株利益の希薄化などが懸念された。

  ディア・ライフ(3245):7.7%高の407円。不動産紹介などで弁護士ドットコム(6027)と業務提携すると30日発表した。弁護士ドットコムが運営する相談サイト「税理士ドットコム」に会員登録をしている税理士などに不動産物件の紹介や売買に関するアドバイスを提供、事業拡大を目指す。弁護士ドットコムも5.2%高の2415円。

  オークファン(3674):1.5%高の940円。インターネット広告代理事業や中古車販売を手掛けるスマートソーシング(東京都港区)の株式60%程度を取得し子会社化すると30日発表した。
 
  エボラブルアジア(6191):31日、東証マザーズ市場に上場した。初値は公開価格1800円に対し48%高の2670円。航空券や海外ホテルなどを直販サイトを通じて提供、東南アジアでのITオフショア開発、訪日旅客向けサービスも手掛ける。16年9月期業績予想は、売上高が前期比33%増の36億6900万円、営業利益が同54%増の4億8100万円、一株当たり利益(EPS)は53円47銭を見込む。終値は2550円。

  PR TIMES(3922):31日、東証マザーズ市場に上場した。公開価格1340円に対し買い気配で始まり、初値は59%高の2130円。ニュースリリースワイヤーサービス「PRTIMES」を運営、顧客の商品やサービスの情報を掲載、報道機関に資料として配信する。16年2月期連結売上高は前の期比27%増の10億6900万円、営業利益が94%増の1億7800万円、EPS43円53銭の見込み。終値は2141円。

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